予告にもある“あのシーン”が必見!
――作中には観客を楽しませる恐怖シーンが盛りだくさんです。印象的なシーンはありますか。
やっぱり、予告でも使われている関口メンディーさんのジャンプスケア(観客を驚かせる)のシーンです。小さな男の子が廊下を走ってきて、関口さんに飛びついたと思ったら、さなになっている。あのシーンは結構時間をかけてこだわって撮影していて、タイミングやカメラの位置などすごく微調整を重ねて撮ったので、思い入れのあるシーンになっています。
さなのお母さんのシーンも怖かったです。中務裕太さんが家を訪問してお母さんがでてきたと思ったら、何回も同じことを繰り返して……というシーン。台本を読んで分かっていても、いざスクリーンで見るとちゃんとビックリしちゃいました(笑)。
――そんなホラーな映画に絡めて、穂紫さんの実際に体験したホラーな出来事があれば、教えてください。
実は、たくさんあるんです。家族にお化けが見える霊感の強い母がいて(笑)。 私自身はそんなに強くないので、いつも母から話を聞くだけだったんですけど、この間ついに経験してしまいました。
祖父母の家に行ったときの話です。祖父母の家は古民家の大きな2階建ての一軒家で、そこには昔から座敷童子が住んでいるって言われていたんです。私はそれまで見たことがなくて、祖母や母の体験談のみ聞かされて育ちました。
でも、今年の2月、ついに私の身にも降りかかったんです。深夜2時頃です。誰もいないはずの部屋から誰かが出てくる音がしました。私は隣の部屋で横になっていたのですが、子どもが歩くようなトントントンという軽い足音がして……。その音は私の部屋の前で止まったんです。絶対入ってくるやつだと思い、来るなと祈っていたんですが、ギギギギってドアが開いて、足音が近づいてきました。
しばらく私の近くにいたと思うんですが、その後飽きてしまったのか、戻っていって次は階段のほうでトントンッとスーパーボールで遊ぶような音がして……。私は怖くて目も開けられず、ずっとベッドでうずくまって時が過ぎるのを待ったんです。