■柚木薫=銭形警部の同僚説
もう1つは、第2話で日本人のソウルフードのはずのお赤飯を食べた際にひどく顔をしかめていたことだ。単に赤飯が苦手な食べ物だった場合、「懐かしい……本物」というフォローのような発言の説明がつかない。
そのため、
《柚木薫(二階堂ふみ)はインターポール説あるヴィヴアンという音でVIVANTと書いたのはフランス語を話せるからインターポールの本部はフランス リヨン》柚木薫はインターポールありだね》
《柚木薫が赤飯を食べた時のこのリアクション。私には初めて食べたような感じに見えるんだが。じゃなきゃここの食事シーンいらなくね?って思うし。あとパスポートをファーストネームから読み上げたのはなんかの伏線でっか?》
《インターポールの本部フランスにあるらしいし、ヴィヴァンについて乃木と野崎が話してる時にフランス語にその単語あるよって発言してるのをみるとあながち間違ってなさそう》
などなど、「柚木=インターポール(国際刑事警察機構=ICPO)説」がささやかれているのである。
「また、第1話で乃木の友人として登場したCIAの捜査官の部屋が、『ルパン三世』グッズまみれだったことも視聴者に向けた伏線だったのでは、という指摘もあります。ルパンの宿命のライバルといえば、インターポールの銭形警部ですよね。この後に乃木はバルカ警察のチンギスを相手に地の果てまで逃亡劇を繰り広げるので、チンギスを示唆していたのかと思われていましたが、実は柚木の正体にもかかっていた――ということかもしれませんよね。
少女ジャミーンはテントと何らかの密接な繋がりがある描写もあるし、別班の乃木と同じく、もしかしたらインターポールの捜査員である柚木もテントとの繋がりを持つべく、ジャミーンを助けるのに躍起になっているのかもしれません……」
回を追うごとに1つの謎が明らかになるが、同時に複数の謎が増えるような伏線だらけの『VIVANT』。これからも大波乱の展開、そして視聴者による考察合戦が繰り広げられそうだ――。