8月20日夜9時から、堺雅人(49)主演の連続ドラマ『VIVANT』(TBS系)の第6話が放送される。

 本作は、自衛隊の影の諜報組織「別班」の一員である乃木憂助(堺)を主人公に描かれる、『半沢直樹』で演出を務めたTBSの福澤克雄氏が原作・監督を手掛けるオリジナルドラマ。第5話では、40年前に死亡したと思われていた乃木の父親・卓(林遣都/32)こそ、テロ組織「テント」の創設者でリーダーのノゴーン・ベキ(役所広司/67)であることが判明する、衝撃的な展開が描かれた。

「役名が判明する前から“回想シーンの林遣都=現在の役所広司説”という考察が飛び交っていましたが、その通りでしたね。これに限らず『VIVANT』は登場人物、ストーリー展開が謎だらけのため、考察の面白さや、真相が発覚した後に“あれが伏線だったのか!”と見直したくなる気持ちよさも人気の要因の1つ。

 第5話は世帯視聴率14.2%(すべてビデオリサーチ調べ、関東地区)、そしてテレビ業界が最重要視している13~49歳対象のコア視聴率も6.1%という超高数字を記録していて、多くの視聴者を惹きつけているのがわかります」(制作会社関係者)

 そんな大人気の日曜劇場『VIVANT』だが、いまのところ主要人物の中で、行動に裏表がなく、視聴者的に信頼できるのは、阿部寛(59)演じる警視庁公安部の野崎守くらいしかいない状況になりつつある。

「善悪は別にして、何が善悪かもわからない感じもしますが、とにかく“目的や本性を隠しているのでは?”と疑わずにはいられないキャラがあまりにも多い。主人公の乃木でさえ、“実は別班だった”というのは第4話まで伏せられていましたからね。

 第5話時点で乃木以外に別班は松坂桃李さん(34)演じる乃木の後輩・黒須駿と、キムラ緑子さん(61)演じる櫻井里美司令の2人が登場していますが、実はすでにもう1人の別班も登場しているのでは、という説があります」(テレビ誌編集者=以下同)

 野崎の部下として第1話から登場している、公安部外事第4課の捜査官・新庄浩太郎(竜星涼/30)。実は彼は公安に潜入している「別班」ではないか――そんな考察が急浮上しているのだ。

「新庄(竜星)疑われている理由の1つは、表情や視線の演技です。

 第2話、バルカ共和国の日本大使館の中で、野崎(阿部)は“ヴィヴァン”に聞こえていた謎の言葉は、実は“別班”の外国語訛りだったのではないかと推理するんですが、実はこのシーンを見直すと、新庄は乃木の顔を意味深な表情で見つめているんですよね。むしろ、2人が見つめあっていたというべきか……」

 その後も、第3話では事件の重要な容疑者である山本巧(迫田孝也/46)を尾行する際に、新庄が同僚の鈴木祥(内野謙太/38)から尾行を引き継いだタイミングで山本を見失ってしまい、結果的に山本は黒須、乃木らに確保され“始末”された。