俳優の草なぎ剛(48)が主演を務めるドラマ『罠の戦争』(カンテレ・フジテレビ系)が快進撃を続けている。

 同作は、前期放送の話題作『エルピス-希望、あるいは災い-』と同じカンテレ制作で、2015年放送の『銭の戦争』、2017年放送の『嘘の戦争』に続く、草なぎ主演の“復讐シリーズ”の第3弾。愛する家族を傷つけられた議員秘書が、知略を尽くした“罠”を仕掛け、悪しき政治家を失脚させるリベンジエンターテインメント。

 1月16日放送の初回の世帯視聴率は9.2%(すべてビデオリサーチ調べ、関東地区)、個人視聴率は5.5%と好スタート。23日放送の第2話は世帯9.4%、個人5.6%とさらに数字を上げた。

「今、驚きの現象が起きているんです。北川景子さん(36)主演の月9ドラマ『女神の教室~リーガル青春白書~』(フジテレビ系)の23日放送回の視聴率は世帯7.0%、個人4.2%でした。つまり、カンテレ制作の『月10ドラマ』が“本家”フジの『月9ドラマ』を上回るという“逆転現象”が起こったんです」(制作会社関係者)

■草なぎは『罠の戦争』で“ジャニーズ忖度”も打破

 21時のゴールデン枠に放送されている『女神の教室』よりも、22時のプライム枠の『罠の戦争』のほうが視聴率的には不利だと一般的には言われている。

「時間が遅くなるにつれて、当然テレビを見る人が減りますからね。これは、これまでではなかった現象ですね。

『罠の戦争』はやはり、とにかく、草なぎさんがすごい、ということになるのでしょう。“剛くんだから見る”というSMAPファンもいるでしょうし、“復讐シリーズが好き”という視聴者もいる。何より草なぎさんの演技、悪への復讐という勧善懲悪ぶりが見ていて気持ちいいんです。今回も、息子が何者かに歩道橋から突き落とされ、その復讐に燃える主人公を演じていますが、親としての怒りをヒシヒシと感じさせる迫真の演技は本当に素晴らしいです。

 それに、見ている人の中には“ジャニーズ事務所に負けないでほしい”という気持ちの人もいるかもしれません。退所後、地上波の番組になかなか出られない期間が続きましたが、それを打ち破って、ついに民放の地上波ドラマで主演を張ったわけです。

 もちろん、フジをはじめとする民放キー局には、まだまだジャニーズ事務所への忖度は存在します。ただ、『月10』の制作はカンテレですからね。草なぎさんは“復讐シリーズ”、『SMAP×SMAP(スマスマ)』と、ずっとカンテレとはいい関係にありましたから、今回の『罠の戦争』の放送にこぎつけることができたんでしょう」(前同)