■高梨演じる明美も掘り下げが進むはず
一方、高梨が演じていた茉子は優しく面倒見が良い性格であり、メンバーでも年長者のため“姐さん”ポジションのキャラ。観察眼もあり、初期の協調性がない丈瑠(松坂)を他のメンバーが「とっつきにくい」と評するなか、実は丈瑠が内心では無理をしていることを察したり、「掴まれないようにしてるのかも」と心情を分析したりと、頼りがいのある人物として描かれていた。敵の女性幹部である薄皮太夫(声:朴璐美)との因縁など、丈瑠に負けず劣らずの人気を誇るドラマが描かれた女性戦士である。
そんな人気作品のレッドとピンクが同じ『VIVANT』に出演しているため、
《堺雅人の母親がシンケンピンクだったなんて…あっ黒須さん若いっすね(当時の写真を添えて)》
《シンケンピンクと面影を重ねているのか!?シンケンレッドを従えているのに》
《何も気にせずVIVANT楽しみに毎度見てたけど…シンケンレッドとシンケンピンク出てんやん!!》
といった声が、SNSに多数寄せられているのだ。
明美は林遣都(32)演じる憂助の父で夫の卓と農業使節団として渡ったバルカで内乱に巻き込まれ亡くなったとされている。しかし、実際には卓は生存しており、40年後の現在ではテロ組織テントの創始者ノゴーン・ベキ(役所広司/67)として暗躍している。
また、『VIVANT』のヒロインでWHI(世界医療機構)の医師・柚木薫(二階堂ふみ/28)を憂助が「薫さんを見ていると母を思い出すんです」と面影を重ねていること、薫の行動には謎が多いことなどから、視聴者の間では“薫=憂助の妹”説も浮上。
“卓がなぜノゴーン・ベキになったのか?”というドラマや、妹説の真偽はともかく“薫を見て憂助が母を思い出す”という描写からも、今後、高梨演じる明美も深堀りされていくのかもしれない。
松坂は『VIVANT』のメインキャストとして紹介されておきながら、まさかの第4話まで登場しなかったが、それを取り戻す勢いで活躍を見せている。現状では目立った台詞の少ない高梨も、続けるか――。