■お皿は重ね洗いNG、衣類用洗剤にも盲点が……

 お風呂の次に要注意、と和田さんが明かすのは皿洗いだ。

「お子さんがいるような家庭の方には食洗機の使用を勧めます。手洗いと比べて年間で30㎥は水の使用量に差が付きますし、年間で6000円は節約できる。

 一人暮らしなどで食洗機が自宅にないという人は、必ず食器を重ねずに洗ってください。食器を重ねると汚れていなかった裏面まで洗わなければなりませんし、その分、洗剤と水の使用量が増えます。油汚れがついた食器とそれ以外とで分けて洗うのも節水のためのテクニックです」

 食器洗いの際の手間を避けることで、水分量と洗剤の使用量が減るというわけだ。そんな和田さんが考える、最も手軽な節水方法とはなんなのか。

「洗濯においてですが、衣類用洗剤の中には、洗濯機のすすぎ機能1回のみの物があります。通常、洗濯機はすすぎを2回する。しかし、すすぎ機能1回で済む洗剤に換えればその分、節水ができるわけです。他にも、お風呂の残り湯を洗濯に使うのも悪くないですね」

 猛暑が続き、水不足が心配される今夏。家庭にも地球にも優しいやり方で節水に取り組みたい。