10月にスタートするフジテレビ新ドラマ『いちばんすきな花』(木曜・22時~)に注目が集まっている。同作は4人の俳優が主演を務める新しい形の“クアトロ主演”ドラマで、多部未華子(34)が主演の1人を務めることが発表された。

 2022年10月に同枠で放送された川口春奈(28)主演ドラマ『silent』でプロデューサーを務めた村瀬健氏と、同作で連ドラデビューを飾った脚本家・生方美久氏が再タッグを組むことでも注目を集めている『いちばんすきな花』。

「残る3人の主演は、夏ドラマ『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』(日本テレビ系)に出演中の松下洸平さん(36)、『トリリオンゲーム』(TBS系)の今田美桜さん(26)、『真夏のシンデレラ』(フジテレビ系)の神尾楓珠さん(24)の出演が有力視されているようです。売れっ子が勢ぞろいするという話で、業界内でも話題になっています」(制作会社関係者)

“男女の間に友情は成立するのか?”をテーマに、違う人生を歩んできた4人が紡ぎ出す友情と恋愛、そしてそこで生まれるそのどちらとも違う感情を丁寧に描いていくという同作。4人主演という異色の作品になった背景には、フジテレビの思惑が関係しているという。

 フジテレビ関係者は話す。

「川口さんと目黒蓮さん(26)が手話を通して心を通い合わせる姿が愛おしいと話題沸騰し、見逃し配信で7300万回以上再生された『silent』。普段は映画を制作しているカメラマンやスタッフを大量に起用し、映画のようなスケール感で撮影が進められたことで、かなりの赤字を出してしまったといいます。

 赤字を補てんするために、フジ側は村瀬プロデューサーに映画化を提案したものの、“連続ドラマで完結している”と続編には“NG”が出され、泣く泣く断念したそうなんです。そのため今秋のドラマで、村瀬プロデューサーと脚本家の生方氏のコンビを再登板させ、新作で『silent』の赤字を補てんする計画なんです」

 それが、多部の出演が発表されている『いちばんすきな花』というわけだ。