■「タブー」を恐れず大ヒット作品『3年A組』を作った

 その後も、賛否あふれる内容ながら大きな話題となった2014年の芦田愛菜初主演作『明日、ママがいない』を手掛けたり、視聴率的にタブー視されていた“ジャニーズ不在””学園もの“”原作無し“”1話完結ではない連続もの“をあえて盛り込んだ菅田将暉(30)の主演ドラマ『3年A組―今から皆さんは、人質です―』(日本テレビ系)を大ヒットさせたりと、数字が取れるだけでなく、チャレンジ精神あふれるやり手プロデューサーとして知られている。

 ちなみに、『3年A組』に”タブー”を盛り込みまくった件についてA氏は、

《おこがましいことですが、作っている人間として“どんどん窮屈”になっていく現状がすごく嫌だった。(中略)“タブー”にあえて切り込んだこの作品が、TV番組を作る人たちにとっての『フラッグシップ』になれたら、何かを変えられる気がしたんですよね》

 と、2019年当時、『オリコン』のインタビューで語っていた。なお、現在放送中の『最高の教師』は『3年A組』のスタッフが再集結して作られている。

「それだけ有能な人材だけに、ネトフリにヘッドハンティングされ“引き抜かれた”と見られています。ネトフリやAmazonプライムビデオ、Disney+など、潤沢な資本を誇る動画配信メディアの作品がクオリティや話題性でもテレビ局のものを上回るようになりつつある昨今ですが、日テレのエース級でまだ若いプロデューサーが、しかも、担当のドラマが放送中なのに転職してしまう事態――。

 転職は個人の自由ですし、Aさんは『最高の教師』を最後まで担当し続けるということで日テレとはしっかりと話がついたのでしょうが、あらためて時代を感じさせる出来事ですよね……」(前出の制作会社関係)

 公式でも「次回9月2日(土)からは第二章開幕――」と銘打たれており、ますます期待が高まる『最高の教師』。本作の終了後、A氏はネトフリで攻めた話題作を作るのかもしれない――。