■乃木の「裏切り」は嘘?

「予告通り衝撃的な展開ではありましたが、気になってくるのは乃木が裏切った動機です。“父親に会いたい”という思いをこじらせて別班を裏切ったというのは、これまでの乃木のクレバーさを考えると、あまりにも短絡的すぎる。

 乃木は唯一急所を外されたことで生き延び、同じくテントに拘束された黒須の、“作戦ですよね?”という質問に“どうしても父親に会いたかったから”と、本気で裏切ったことを伝えている。しかし、これこそが乃木の嘘なのではないか、と考察する声は多いですよね」

 根拠として、第7話では警視庁公安部の野崎守(阿部寛/59)が入院中の少女・ジャミーン(ナンディン-エルデネ・ホンゴルズラ)のために自分も大好きな『ハリー・ポッター』のDVDを差し入れしたこと、それを知っている乃木が野崎を相手に「スネイプ社との商談がある」と嘘をついたことが指摘されている。

「『ハリー・ポッター』にはスネイプ先生という、敵陣営に寝返るも、実は二重スパイでハリーたちの味方のままだった登場人物がいます。ファンの野崎なら知らないはずがないので、暗に野崎に対して“実は乃木は裏切ってませんよ”とメッセージを送ったとも受け取れますよね」

 また、第7話では乃木と薫(二階堂ふみ/28)のラブロマンスも描かれたが、そこで登場した意味深な料理シーンも、“メッセージ”ではないか、と注目されている。

 乃木は「プリっとした、ホテルに出てくるような目玉焼き」を作るコツとして卵をザルでこすことで「白身の水っぽいところが取れます」と薫にレクチャーをしていた。