■“黄身が4個の目玉焼き”の意味するもの

 目玉焼きを作るシーンで意味深なのは、“卵が4つ使われていた”ということだ。

 これまで、“真の黒幕は別班内部説”が唱えられてきたこと、今回の裏切りで急所を外した黒須と乃木以外の別班4人は現場に置き去りにされていたこともあり、

《別班が悪で、生きて帰ったらまたその悪の下で動かないといけない→◯んだ事にして身を隠して動かせるし計画も頓挫する4人を悪から漉くってきれいな目玉焼きにする(ざるで濾したものは残ったものも使う)?それとも粛清?生きていたら後の行動も気になるところ》
《目玉焼き焼く前にザルに通す→本当の美味しいところだけが残る。乃木が味方を撃った→本当の仲間だけが残った?》
《目玉焼き4個(中略)撃たれた別班4人はもしかしたら死んでない?(麻酔銃的な?)黒須はバディだから急所外して撃って一緒に捕まる(絶妙な場所を狙う)》

 そんな考察が、SNSに多く寄せられている。『VIVANT』劇中では敵味方問わず「裏切り」を行なった人物は服装や台詞から黄色が強調されているが、それが目玉焼き(卵の黄身)にもかかっているのかもしれない。

「テントは“日本を最終目標にしている”とされていますが、この日本というのが実は別班のことではないか、とも言われています。“櫻井司令官(キムラ)悪人説”もありますし、今回、狙撃された黒須以外の4人に、悪人がいたとも考えられる。

 ベキ(役所)の正体が、幼少期にテロ組織に拉致された憂助の父親で元公安であることから“テントの標的は人身売買組織”も唱えられているし、少なくとも単純な悪の組織ではないことは明らかです。

 テントが真に狙う標的とはなんなのか、日本にいる説も出る本当の黒幕とは誰なのか――今後も、物語が二転三転することは、間違いないでしょうね」

 第8話予告では、ノコル(二宮)の指示で絶叫しながら黒須(松坂)の眉間を撃ち抜こうとする姿が描かれている乃木。別班も、そして視聴者も裏切る乃木の未来には、何が待っているのか――。