■見えてきた2桁視聴率

 視聴者の考察は、《予告動画の警察署前でのシーン。左が太郎、右が賢作。中央で郁夫が犯人につかみかかっている。それを抑えているのが勘介。犯人は賢作の陰にいる洋輔か省吾》《賢作さん。犯人が映ってる防犯カメラも顔がわからない角度で映ってるのが不自然》《郁夫さんが怪しい。理由は、放火犯は人がいないときを狙って放火してるから。つまり殺す気はないということ》《軽トラと口の軽さと1番最後の太郎くんの目線で勘介くんが怪しくなってきたな…》などで、もはや5人すべてが怪しい状態だ。

「ここまで考察が盛り上がるのは、消防団の5人のキャラが立っているからです。どうでもいいモブキャラが疑惑の対象だったら、ここまで考察が熱を帯びることはなかったはず。ドラマを脇から固める名バイプレイヤーを揃えた、本作のキャスティングの勝利ですね」(ドラマライター/ヤマカワ)

 平均世帯視聴率は9.6%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)と、前回から0.8ポイントアップで2桁が見えてきた。今期ドラマの王者『VIVANT』(TBS系)に迫れるだろうか――。

「豪華キャストと海外ロケに莫大な予算をかけた、日曜劇場『VIVANT』は、いってみれば別枠で、最高視聴率も14.3%(第6話)とぶっちぎりです。これを上回るのは無理でしょうが、作品の予算や規模で見れば、大成功といっていい数字。今期ドラマの裏勝者といってもいいでしょう」(前同)

 第7話からは放火犯の正体に加え、彩(川口)と謎の白髪女・映子(村岡希美/52)、写真の美女・暢子(小林涼子/33)の関係。そして、ルミナスソーラーの本当の狙い、カルト教団のその後など、多くの謎が動き出し、怒涛の展開を見せそうだ。はたして、放火犯は誰なのだろうか?