■ジャニー氏以外にも「加害者」がいた

 会見に出席した記者はこう話す。

「加害の責任を当事者であるジャニー氏、そして、その事実を知っていながら隠ぺいし続けた、ジャニー氏の姉であるメリー喜多川前会長(享年93)になすりつけている印象を受けましたね。2人はすでに亡くなっているので、責任をかぶせたところで誰も傷付かない。特別チームはジャニーズ事務所が経費を支払って設立しているので、ジュリー氏の退任で騒動を収めようとしているにも感じられましたね」

 その中で気になるのが報告書の中に掲載された一文だ。

「ジャニーズ事務所のマネージャーがジャニーズJr.に対して加害を行なっていたという報道がありましたが、特別チームの調査でも、ジャニー氏以外にも、ジャニーズ事務所の社員による加害があることが確認された」(前同)

 マネージャーによる所属タレントへの加害については、6月8日発売の『週刊文春』(文藝春秋)にて、当事者の、元ジャニーズJr.を担当していたマネージャーが複数名の所属タレントに対して加害を行なっていたことを告白している。

「報告書の件が文春報道を指しているのかは、会見で明かされませんでした。しかし、昨年秋には9月19日に初公判を控えるガーシーこと東谷義和被告(51)の有料オンラインサロンに出演した元ジャニーズJr.が、現在活躍中のグループメンバーの1人から加害を受けたことを告白していました。

 今回の報告書は、過去の報道や件の告白と合わせると、やはり事務所内で加害が横行していたのでは、と感じさせるものでしたね……」(同)

 もはや、ジャニー氏のみの問題では収まらない様相を呈してきた一連の騒動。根深すぎるこの加害問題にどう終止符を打ち、ジャニーズ事務所は新たなスタートを切ることができるか。