■なぜ不起訴処分になるまで時間がかかったのか――

 警視庁による任意の事情聴取に対し、山川選手は「合意があった」と主張。一貫して容疑を否認しているが、背景には何があったのか、捜査関係者が言う。

「女性と山川選手の間でのトラブルの舞台となったのは東京・六本木にあるホテル。相手の女性もいわゆる“港区女子”なんです。

 港区女子とは、お金持ちが多く集まる港区を拠点に夜な夜な遊ぶ女性のこと。セレブのお嬢様もいますが、多くの場合、そこに出入りする富裕層男性の財布が“軍資金”というのが実態ではあります。男性が好みそうなメイクやファッションをして高価なものを買ってもらったり、金銭を介して関係を持つ“パパ活”も行なわれています。

 トラブルがあった日も、2人は仲良くLINEをしていることが確認されている。そこでのやり取りは極めて円満な雰囲気。つまり合意のうえでの行為であり、警察は事件性がないと当初から判断していた」

 それにしては、書類送検から不起訴処分までおよそ3か月半。あまりに時間がかかりすぎのように思えるが……。

「書類送検から不起訴処分までにかかる期間はケース・バイ・ケースで、1か月ほどで済む場合から数か月かかることもある。今回はタイミングが悪かった。

 山川選手が東京地検の取り調べを受け始めてから、担当検察官やその上司が交替で夏休みの時期に差し掛かってしまい、判断が先延ばしになったんです。もちろん、有名人が起こした事件とあり、社会的影響が大きいため、聴取に慎重になったという事情もある」(前同)

 復帰に向けて現在は西武ライオンズの三軍で若手に交じって練習を続けているという山川選手。他球団へのトレード話も報じられているが……果たして、彼の今後の野球人生はどうなるのか――。