■金曜10時枠のワーストに!?

「新規事業への参入を繰り返していて、話は確かにワンパターン。ただ、それ以上にハルがずっと《イカれた男》キャラで、意外性がないのが問題です。ほかの登場人物も同様で、キャラクターに深みがなく、なかなか思い入れしにくいドラマになっています」(ドラマライター/ヤマカワ)

 物語の筋やキャラクター設定の問題は、原作があるので仕方がない。これは本作だけでなく、漫画原作ドラマの泣きどころだ。

「原作に沿うなら、次週はハルがキリカ(今田)にプロポーズする流れ。ただ、今回で内容が最新コミック7巻に追いついていて、次回からはオリジナルの展開が入ってくると思われます。プロポーズの相手は目黒と共演経験が多く、映画『わたしの幸せな結婚』でもおなじみの今田なので、原作とは違った雰囲気になるかもしれません」(前同)

 本作は第7話の段階で全話平均視聴率が5.6%と、前期放送『ペンディングトレイン』の6.1%を下回っている。このままでは、同局の金曜10時枠ドラマの2020年代ワーストと、目黒の黒歴史になってしまう可能性がある。

 今後は原作を追い越し、オリジナルの結末を迎えることになるだろう。視聴者の予想をはるかに超えていくドラマチックな展開で、視聴率でも巻き返すことを期待したい。