9月3日夜8時、松本潤(39)主演のNHK大河ドラマ『どうする家康』の第34回「豊臣の花嫁」が放送される。8月27日には第33回「裏切り者」が放送され、徳川家家老・石川数正役の松重豊(60)の演技が絶賛された。
しかし、平均世帯視聴率10.1%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)と前回から0.1ポイント減。“石川数正の出奔(しゅっぽん、逃げ出してあとをくらますこと)”という大きなトピックでも、視聴率浮上の効果はなかった。
第33回の内容は以下。家康(松本潤)は小牧長久手の合戦で秀吉(ムロツヨシ/47)に勝利。しかし、秀吉は信長の次男・信雄(浜野謙太/42)に標的を変え、家臣たちを次々と調略。信雄を抱き込んで家康に和議を迫り、さらに人質を求めてくる。しかも、信雄から家康に届いた書状には、秀吉にひざまずくよう記されていた。
その後、秀吉が関白に就任したという知らせが浜松に届き、家康は名代として数正を大坂城へ送る。そこで数正は、秀吉の天下が崩れることはないと確信。さらに、徳川を苦しめる真田昌幸(佐藤浩市/62)の裏にも秀吉の影を感じた数正は、秀吉は欲しいものをなんでも手に入れる化け物で家康でもかなわないとし、臣下に入るよう説得する。
家康は、今の自分があるのは数正のおかげだと思っているが、国を守るためには秀吉に下りたくないとし、この世を戦なき世にする、浄土にすると心に決めてきたと語る。すると数正は、われらの国を守り抜き、家康を天下人にするまで、いつまでも一緒だと誓い、その言葉に家康は男泣きするが、数日後、数正は姿を消していて……という展開。
視聴者のX(ツイッター)上の反響は、《数正の出奔には諸説あるんだろうけど、本作では家康が瀬名と約束した理想のために、そして家康に現実を見てもらうために自らを犠牲にした感じだよね。家康との対峙シーンでの松重さん渾身のお芝居、素晴らしかったです》など、絶賛の声は多いが、脚本や演出に対する批判の声は相変わらずだ。