■今後の見どころは町づくり?
「本作は家康と家臣など周囲の人たちとの関係がメインのストーリーです。“数正の出奔”は物語のクライマックスのひとつと言えるものなのに、視聴率に影響ないとなれば、もはや勝負は終わったと言っていい。このあとのトピックは、関ヶ原の合戦がありますが、それまでは秀吉や北条との地味な交渉も多く、盛り上がりは期待できません」(ドラマライター/ヤマカワ)
戦国の世を描いているのに、合戦より“人間ドラマ”に重きを置いた意欲作だが、今後、見どころはないのだろうか――?
「亡き正室・瀬名が願った戦乱のない世を作る、というのが作品の根底にあります。このあと家康は関八州に移封され、江戸の町づくりに取り組みます。瀬名の願いが生きているなら、ここに話数が費やされるかもしれません。江戸の町にスポットを当てるのは、たしかに斬新な内容ですが、これまで数字が取れたのは合戦の回。残念ながらその内容で数字が取れるとは思えません」(前同)
家康像を令和版にアップデートすべく、新しい大河に挑んでいる本作。予想を超える展開を見せ、数字的にも挽回することに期待したい。