■視聴率「半沢直樹超え」も視野

 ダイジェストといえば、9月3日の第8回放送前には、早速、午後1時半から第1~第7話を一気に振り返り、さらに主演の堺雅人(49)と二宮、そして彼らの“父”であることが判明した役所広司(67)に話を聞いたという『「VIVANT」堺雅人&二宮和也&役所広司インタビュー&1−7話ダイジェスト』が放送される。

「主役で多忙を極める堺さんだけでなく、『VIVANT』は脇役にも注目が集まっていますよね。彼らも番宣のためにフル稼働すると聞こえてきています。

 たとえばドラム役で出演している元相撲力士だった富栄ドラムさん(31)はその筆頭格。さらに天才ハッカーとして今回、良い役をもらった飯沼愛さん(20)はTBSとしても大プッシュしたい女優です」(制作会社関係者)

 飯沼は2021年4月から放送された『TBSスター育成プロジェクト 私が女優になる日_』の初代グランプリ。このプロジェクトは、飯沼が所属する田辺エージェンシー、TBSテレビ、秋元康氏(65)による公開オーディション番組だが、演出を『VIVANT』を手掛ける福澤克雄監督が担当したという縁がある。

「飯沼さんは、TBSで10月スタートの連続ドラマ『マイ・セカンド・アオハル』(火曜22時~)にも出演するなど、着々とそのキャリアを磨いている。そして、局としては24年1月で定年を迎える福澤監督の集大成ともいえる『VIVANT』で、その名を世間に知らしめて欲しいというのが本音ですよね。

 そして何より、出演者による番宣やダイジェスト特番に気合いを入れる最大の理由は、視聴率ですよね。堺さん主演で13年に放送された『半沢直樹』の最終回は、平成のドラマ史上最高の42.2%を記録。20年放送の続編でも、最終回は視聴率32.7%をマークしている。

 テレビ離れが進んでいるとはいえ、『VIVANT』も最終的には20%超えはもちろん、出演陣総出の番宣計画による猛プッシュで30%越えを目標にしたいのではないでしょうか。

 現在、業界で重要視されている13歳から49歳までのコア視聴率も『VIVANT』はめちゃくちゃ高くて、7%弱あります。それも大台、10%超えを狙っているのではないでしょうか」(前同)

 最終回直前の9月16日には『世界ふしぎ発見!』が『VIVANT』とのコラボ企画として、『VIVANT』が大規模撮影を行なったモンゴルでのロケを敢行。こちらにも堺始め出演者が登場するとのことで、大きな話題になるだろう。

 9月のTBSは、『VIVANT』一色に染まる!