■ジャニーズに子どもを入れる親は「どういうスタンス」なのか
ジャニーズ事務所の体制については、再発防止特別チームがヒアリング結果として
「親とこまめに連絡をとって連携を図るような体制を取っておらず、Jr.に何らかのトラブル等が生じても、親が適時に把握して介入して解決するという対応をすることができない状況であった」
と報告しており、隠蔽体質があったのではと推測される。では“暴露本”の出版以降、子どもをジャニーズ事務所へと入所させた親側のスタンスはどうだったのか。現役ジャニーズタレントの知人の女性がこう明かしてくれた。
「彼(タレント)は、10年ほど前に自分で履歴書を事務所へ送ったんです。本人はジャニー氏の加害は知らなかったといいます。
また、彼の母親は暴露本が出た際、その衝撃的な内容について同級生たちと話題にしたことはあったとのこと。ただ実際に本を読んだわけではなく、“都市伝説”、あるいは真偽不明なゴシップぐらいに思っていたそうです」
ジャニー氏による加害の実態を多くの大手マスメディアは“スルー”するなか、追い続けたのが『週刊文春』(文藝春秋)。同誌は99年、ジャニーズ事務所から名誉毀損で訴えられたが、03年、東京高裁は「セクハラ行為」があったとジャニー氏の加害行為を認めている。
「(タレントの母親は)文春の裁判の話は知らなかったと言っていましたね。そして息子から入所したいと言われた時に、ジャニー氏の加害の話を思い出したかというと、“全く頭をよぎらなかった”と。今、振り返っても、“すでにジャニー氏も70代だったし、まさかそんなことが本当にあって、なおかつそんなに続くほどの異常性があるとは思わなかった……”とリアルな本音を吐露していましたね」(前同)
所属タレントの親をも仰天させたジャニー氏の異常性。長年覆い隠されていた暗部が、いよいよ明らかにされようとしている。