■『大病院占拠』との大きな違い

「前回が夏海の母親が借金のため、お金の無心に来る“毒親”エピソード。今回は健人の同期社員が登場という“当て馬”と、ドラマ終盤とは思えないエピソードの連続で、さすがについていけません。ようやく、健人たち3人が友だちになった背景が語られて、それぞれのスタンスがはっきりしましたが、今さら感は否めません。脚本の構成の雑さに視聴者がツッコむ気も失せたのでしょう」(ドラマライター/ヤマカワ)

 脚本や演出に対するツッコミで話題になった、櫻井翔(41)主演の『大病院占拠』(日本テレビ系)は、WBC日本戦の中継とかぶった第9話以外、最後まで視聴率が落ちることなく、7%台をキープしていたが――。

「『大病院占拠』は主人公に都合の良い展開や、リアリティに欠ける爆破CGなど、ディティールのショボさにツッコミが集中していました。いわゆるB級感が受けていて、脚本や構成的には意外とまともだったんです。それに比べ、『真夏のシンデレラ』はドラマの骨格である脚本が甘いようで、視聴者が離れるのも無理はありません」(前同)

 物語は終盤戦を迎え、残る話数はわずか。月9としては7年ぶりとなる本格ラブストーリーで、昨年の同局の「ヤングシナリオ大賞」を受賞した、市東さやか氏が脚本を務めることが話題になっていた。放送前の期待は大きかっただけに、最後はツッコミの余地なく、キレイにまとめてもらうことに期待したい。