「自宅にお宝が埋まっているかもしれない」

 突然、そう告げられたらあなたはどう思うだろう。人によっては詐欺や怪しげな投資話を疑うだろう。しかし、これは本当の話なのである。

 夕刊紙記者が話す。

「アップル社が、日本時間9月13日午前2時から開催する新製品発表会では、iPhone15のリリースが発表されると見られています。ファン、ユーザーを中心に盛り上がってはいますが、円安も影響し、発売価格が13万円台からになるとも言われているんです。

 その一方で、買い替えに伴って使われなくなったスマートフォンが全国に3億555万台存在することが、中古品の販売を手掛けるゲオホールディングスの調査で分かりました。これは、市場価値に換算すると6兆5241億円にも上ります」

 古いスマホを自宅で保管し続ける背景には、個人情報漏洩に対する危機感があるという。

「たとえばキャシュレスブーム。これに伴い、クレジットカードの情報をスマホと同期するユーザーも増えました。しかし、クレジットカードの不正利用は後を絶たず、2022年の1年間だけで被害額は436億円超え。21年と比較しても金額は100億円以上増加しています。こうした不正使用を危惧してか、使用しなくなったスマホを家庭で保管するケースが急増しているのです」(前同)

 その一方で、中古スマホの市場はかなりアツいという。1か月前に、自身の“中古スマホ”を別の“中古スマホ”へと買い替えたというITジャーナリストの井上トシユキ氏が明かす。

「中古スマホはヤフオクやメルカリなんかでも買えます。中古品販売店なんかも取り扱っていますね。今、使っているiPhone11は3世代前の物ですが、リチウム電池残量95%・256GBをBOOK-OFFにて7万円で購入しました。定価よりも2万円以上安かったですね」

 iPhone11が発売された当初は、井上さんの使う機種が9万800円(税抜き)で販売されていたことを考えると、確かに安い。