■「問題から逃げるわけにはいかないの」

 現社長の莉湖(木村)は、「世界のルールを変えることはできない」「社長の正義を押しつけないでください」「正義で家賃を払えませんから」と、シビアな理由で会社のマネジャー(円井わん/25)に事件を蒸し返すことに大反対されるも、

「今、この会社を畳んだ場合、社員たちにどのくらい退職金を払えるか計算してる」「私は沖野島の問題から逃げるわけにはいかないの」

 と、莉湖が腹を括ったところで、第7話は終わっている。

 権力者による加害やセクハラ、そして、それが揉み消されて、表に出てこなかったという事態――。

《ジャニーズ問題がニュースになっている中、ただの女優替え玉の話じゃなく、結構骨があるドラマですね。面白く観させてもらってます。ん?そういや木村佳乃の旦那って…。》
《ジャニーズ問題にも抵触する、硬派な内容になってきたな。こんな話になるとは思わなかった。がんばれ》
《ジャニーズ事務所の性加害が取り沙汰されている今、権力勾配のある関係性における性加害について描き、なおかつ「私たちはこの問題を放っておくわけにいかない」というセリフをヒガシの妻である木村佳乃に言わせるとは。》

 どこか現実とシンクロしている内容に、そんな声が多く寄せられている。

「木村さんの夫で“ジャニーズタレントの長男”とも言われる東山さんが新社長に就任し、9月7日の会見に臨むことは、すでに既定路線だと見られています。

『この素晴らしい世界』の劇中で木村さんが発した“問題から逃げるわけにはいかない”というセリフは、それこそ現実の会見で、東山さんが言いそうな言葉ですよね。

 ドラマの中で芸能プロダクションの二代目社長を務める木村さん。そして、その夫の東山さんがジャニーズ事務所という日本芸能界のトップの芸能プロダクションの社長に就任し、これから会見に臨もうとしている――夫婦であまりにもシンクロしていますよね。7日の会見では、東山さんの口からはどんなことが語られるでしょうか……」(前出の女性誌ライター)

 思わぬ夫婦シンクロを見せた東山・木村夫妻。ドラマも含めて、今後、両者には大きな注目が集まるだろう――。