【以下、『VIVANT』第8話までのネタバレを含みます】

 9月3日、堺雅人(49)主演の連続ドラマ『VIVANT』(TBS系)の第8話が放送された。

『VIVANT』は、自衛隊の影の諜報組織「別班」の一員である乃木憂助(堺)を主人公に描かれる、『半沢直樹』で演出を務めたTBSの福澤克雄氏が原作・監督を手掛けるオリジナルドラマ。

 第8話ではノゴーン・ベキ(役所広司/67)が創設した謎のテロ組織「テント」の目的が孤児の救済であること、3年前から多くの土地を購入していることなどが明らかになった。

「バルカ共和国は、“共産主義思想の中華系民族”“仏教文化のモンゴル系民族”“キリスト教文化のロシア系民族”“イスラム教文化のカザフ系民族”の4つの民族に分かれていますが、テントはロシア系とカザフ系の土地を9:1くらいの割合で購入している感じです。

 この2か所を選んだ理由は、まずテントの本拠地(移動式)がその辺りであるため。本拠地にたどりつく際の“集合場所”はロシア国境付近ですからね。そして、バルカの内政と深い関係があるのかもしれません……」(テレビ誌編集者=以下同)

 第1話で、バルカ共和国は多くの宗派がありイスラム教は少数派であること、その地域は目に見えて貧しく、物乞いにあふれていることが描写されていた。

 そのため、

《1話でイスラム系民族はバルカでは少数派で貧困層が多いという説明がわざわざ出てきたのも関係があるのかな》
《土地買って、孤児のための独立国家作るのか?》

 といった声も、SNSには寄せられている。

「孤児だけでなく、貧困層が多い地域の住民を救いたい、という思いもあるのかもしれません。視聴者の間では“土地を買って、最終的に建国をする”という考察が有力視されていますが、現段階で購入している土地の形に着目する人もいますね」

 ベキの正体は乃木憂助の実父で、40年前にバルカ内乱で死亡したことになっていた日本人の乃木卓。彼は島根県奥出雲町出身だが、テントが購入した土地の形をよく見ると、島根県の形に見える――そんな声もあるのだ。