■福澤監督「やっぱり島根の映像が必要だった」
テントの土地購入とベキの思想について、
《テントの最終目的が日本なのは日本を攻撃することではなくて日本のように緑豊かな土地を作るということでは。ベキの頭に浮かぶ日本とは故郷である島根。》
《ベキが緑の魔術師で、作物が取れる緑化で皆を救った英雄だったなら、実は大きな土地を買収した上で、バルカに農地たっぷり作って、自給率低い日本政府相手に取引しようとしてるって事ないの?(ジャパンマネーを吸い取ってバルカの子どもたちに使うっていう)》
《テントはバルカに日本の様に格差の少ない緑豊かな都市を作ること(島根県型) テロを行なう組織・最終標的という言葉に踊らされたが、ベキは日本に復讐心なんて無いのかも》
といった声が、SNSにも多く寄せられている。「最終標的は日本」というのも、テロではなく純粋に外交などの話かもしれない。
「大規模なモンゴルロケばかり注目されがちですが、『VIVANT』は福澤監督の意向で島根県を強く推しています。ベキ(乃木卓)、憂助の故郷として奥出雲町にある国の重要文化財・櫻井家住宅が使われているほか、設定上は東京の場面でも、松江城のお堀を皇居近くに寄せた雰囲気で撮っていたシーンもありましたね」
7月25日にYouTubeチャンネル『島根県観光振興課公式チャンネル』で堺、阿部、福澤監督の3ショットインタビュー動画が公開されているが、そこでは福澤監督が『VIVANT』について“海外進出”を強く意識しているうえで、
「そのためには、やっぱり島根の映像が必要だった」
と、やはり島根を強調していた。ちなみに、島根ロケは4日間かけて行なっていたことが公式で明かされている。
「予告によれば第9話では、40年前にベキに何があったか、テントの真の目的は何かが明らかとなるといいます。林遣都さん(32)演じる40年前の乃木卓も深く描かれると考えられるし、まだ事前番組で紹介されていた出雲大社のシーンは使なわれていない。クライマックスに向けて、島根県、奥出雲、そして出雲が掘り下げられるのではないでしょうか……」
物語も大詰めの『VIVANT』。乃木家のルーツである島根県奥出雲は、どこまで深くかかわってくるのか――。