■舞台には出演もテレビ番組からは全降板か

 東山は『サンデーLIVE!!』のほか、『バース・デイ』(TBS系)のナレーション、主演ドラマシリーズ『刑事7人』、年始のスペシャルドラマ『必殺仕事人』(ともにテレビ朝日系)などの仕事を抱えている。

 芸能プロ関係者が話す。

「社長専業となれば、そのあたりの番組からも降板することになるはずです。ただ、主演舞台『チョコレートドーナツ』にはそのまま出演するという話ですが……。

 そして、ジャニーズの長男坊で象徴的存在でもある東山さんが『サンデーLIVE!!』を降板し、その他のテレ朝ドラマシリーズからも卒業ということになれば、ジャニーズ事務所と、最も蜜月だと言われるテレ朝の関係も見直されるのではないでしょうか」

■「共犯関係」との指摘

 8月29日の特別チームの会見を受け、NHKと在京キー5局がそれぞれ声明を発表したが、テレビ朝日の声明は次のような内容だった。

《ジャニーズ事務所の性加害問題について、再発防止特別チームより性加害の事実を認定する報告書が公表されました。性加害は許されるものではなく、今回の報告書を受けてジャニーズ事務所が提言された事項について今後どのように取り組み、対応していくのかを注視してまいります。

 テレビ朝日グループでは従前より、人権尊重を明確に掲げて事業活動を行っておりますが、調査報告書に盛り込まれたマスメディアに対する指摘を重く受け止め、今後ともかかる取り組みを真撃に続けてまいります》

『Yahoo!ニュース』にテレビ各局の声明が掲載されたニュースがアップされると、これまでジャニー氏の問題を追及してきたジャーナリストの松谷創一郎氏は、有識者として次のように指摘した。

《各社により必要とされるのはこれまでのジャニーズとの関係をちゃんと検証することではないでしょうか。

 たとえばテレ朝『ミュージックステーション』はいまもジャニーズの競合グループを出演させていません。そんな状況だからこそ、ジャニーズを離れられずに被害にあったひとがいたのです。その「共犯関係」を解消し、過去を検証しないかぎり信頼は回復されません。ちゃんとできないものですか?》