豪華なキャストで話題のTBS系日曜劇場『VIVANT』の第9話が9月10日の夜9時30分から79分拡大版スペシャルで放送される。
主演を務める堺雅人(49)を筆頭に阿部寛(59)、二階堂ふみ(28)、役所広司(67)、そして松坂桃李(34)とドラマ、映画の主演級の俳優が勢揃いしいてる同作品。その一方で、知名度こそそこまで高くないが実力のある、いわば”非メジャー俳優”の出演もスパイスとなり、メリハリの効いたキャスティングの妙が、作品に厚みを持たせている。
“非メジャー”組で今回大きな注目を集めた代表格が、阿部演じる公安警察・野崎の片腕となって働くドラム(富栄ドラム/31)。一切声を発さず、会話はすべてスマホの音声アプリを利用してこなす役柄ながら豊かな表情で見事に心情を表現。作品のマスコット的な存在にもなっている。
天才ハッカー“ブルーウォーカー”こと太田梨歩を演じた飯沼愛(20)も、知名度やキャリアとは対照的に作中で重要な役を演じた。
「飯沼さんは、TBSのオーディション番組『私が女優になる日_』出身で、田辺エージェンシー所属です。田辺エージェンシーといえば、堺さんが2022年末まで所属していた事務所で、飯沼さんを『VIVANT』に出演させることが独立の条件だったとも報じられている。
つまり、飯沼さんの起用は政治的なしがらみとも言えるわけですが、結果的にしっかりとした演技を披露。評価も非常に高いですよね。知名度がまだまだないなかできちんと力を見せたのは、ドラマ全体においても大きな意味を持ったと思います」(芸能プロ関係者)
“非メジャー”の抜擢が見事に功を奏した『VIVANT』。実は、そのキャスティングは知名度に合わせたシンプルなものになっているのが特徴だ。
「たとえば、これまでいくつもの印象的な悪役を演じてきた迫田孝也さん(46)がテロ組織・テントの工作員であるモニターだったのは、まさに期待通りの配役。知名度と実力による説得力があり、視聴者を引っ張る絶妙なキャスティングでした。
逆にあの役が“誰?”という俳優だったら、視聴者が違和感を覚えてしまい、内容に集中できなかったでしょう」(ドラマウォッチャー)