東京・千代田区内にある会見場に詰めかけたマスコミの数は総勢300人超。この報道陣の数こそが、9月7日に行なわれたジャニーズ事務所の会見への注目度の高さを表していた。開始予定時刻の14時を過ぎると、会見場には黒のスーツを着た男女4人が姿を現し、報道陣の前で深々と頭を下げた――。

 会見に出席した夕刊紙記者が言う。

「ジャニーズ事務所の担当弁護士である木目田裕弁護士を先頭に4人は会見場入り。藤島ジュリー景子取締役、東山紀之新代表(56)、子会社でもあるジャニーズアイランドの社長を務める井ノ原快彦さん(47)が木目田弁護士を交えて、記者と相対し新体制への移行及び、創業者であるジャニー喜多川氏(享年87)の加害問題を説明。会見時間は4時間を超えました」

 会見場には、芸能レポーターやスポーツ紙、週刊誌やネットメディアの記者だけでなく、普段は事件や事故の取材を行なう全国紙の新聞記者やテレビ記者も集結。質疑応答が始まるや真っ先に質問したのは『しんぶん赤旗』の記者であった。

「従来であればジャニーズの記者会見は、スポーツ紙を中心にジャニ担(ジャニーズ担当)記者が集まる。その後、事務所の広報担当によるブリーフィングを経て、事前に申請した質問を形通りに行なうのが慣例です。それが今回はジャニー氏による加害問題説明、謝罪の場ということで、司会者がランダムに記者を指名する質疑応答となった。結果、『赤旗』の記者が一番に質問をすることになったのです」(前同)

 その結果、記者会見最初の質問が、ガチな「東山さんは過去にハラスメントをした認識はありますか?」というものとなったのだ。なぜ、このような質問が飛び出したのか。

「真偽の程は定かではないのでしょうが……過去に事務所に所属していたメンバーが書いたいわゆる暴露本の中に、東山さんのハラスメント行為を感じさせる文言があるのです。

 その本には、合宿所に来ていたジャニーズJr.の一人が着替えがないことに気がつき、その旨を伝えると、東山さんから“なんだ、パンツも持ってないのか”と言われ、自分がはいていたパンツを投げ渡されたと言います。脱ぎたてのパンツを渡してそれを着ろ、とあります……。

 事実だとしても、東山さんは当時、冗談半分でやった可能性も高そうな気はしますが、今の世の中ではセクハラと言われてしまいますよね。時代のギャップも大きいでしょうが、ちょっとしんどいですよね……」(同)