ジャニー喜多川氏(享年87)の加害問題をめぐり9月7日にジャニーズ事務所が都内で行なった会見で、真ん中に座ったのは東山紀之新社長(56)である。会見では、記者からあがった、同事務所がテレビ局へ“圧力”を与えているのでは、という疑惑について説明するひと幕もあった。
会見では、記者がテレビ朝日系音楽番組『ミュージックステーション(Mステ)』(金曜21時~)について、ジャニーズ事務所からの“圧力”があるため、男性アイドルグループとしては競合に当たるDa-iCE、JO1、INI、BE:FIRST、過去にはDA PUMPやw-inds.らが出演できなかった事例を列挙。
テレ朝がジャニーズに忖度していて、新社長に就任する東山の言葉がないと忖度の停止に踏み切れないのではないか、と推測したうえで、あらためて今後、忖度が必要ないことを明言してほしいと求めた。
この質問に対して東山は、「(忖度は)必要ないと思います」と断言し、「ファンの人たちがいてこそなので、これは忖度とかそういうの関係なく公平に行くべきだなと思っています」と、今後の体制について説明した。
レコード会社関係者は言う。
「1986年に番組がスタートし、1400回を超える放送回数を誇る『Mステ』。にもかかわらず、番組内にジャニーズ所属タレントが出演しなかった放送回は、20回にも満たないんです。いわば毎回“指定席”となってしまっている。
その一方で、DA PUMPら競合に当たる男性グループは『Mステ』に出演できないのでプロモーションに苦戦します。ジャニー氏よりも、ジャニー氏の姉で2021年8月に亡くなったメリー喜多川前名誉会長(享年93)がにらみを利かせていた時のほうが、男性グループの出演に関しては厳しかった」
ジャニー、メリー両氏の死後は、ジャニーズタレントと一緒に男性K-POPグループが出演するようにもなり、多少は忖度が緩和されたという。