ジャニー喜多川氏(享年87)の加害問題を受けて、東山紀之新社長(56)のもとで始動することになったジャニーズ事務所。9月7日の記者会見では、ジャニーズ事務所とメディアの関係にも話が及び、東山社長は今後、忖度も必要なければ、圧力をかけることもないと明言した。

 そんななか、テレビ朝日系『ミュージックステーション』(以下『Mステ』)に、7人組男性グループBE:FIRSTが出演する方向で調整されている、という見方が有力になってきている。

「『Mステ』は1986年10月に放送スタート。他局では、『ザ・ベストテン』(TBS系/1978年1月~89年9月)、『ザ・トップテン』(日本テレビ系/81年4月~86年3月)、『夜のヒットスタジオ』(フジテレビ系/68年11月~90年10月)といった歌番組が放送されていました。

 しかし、前述の3番組は『Mステ』の開始前後に相次いで終わるなど、歌番組の氷河期が到来。『Mステ』の初回視聴率は8.1%(関東地区・世帯視聴率/ビデオリサーチ調べ)にとどまり、第3回には3.7%という不名誉な記録を叩き出してしまいました」(レコード会社関係者)

 そんな窮地に陥った『Mステ』を救ったのが、87年にデビューした光GENJIだった。

「光GENJIは『Mステ』に88年~92年までレギュラー出演していて、その数は実に230回以上。その頃から、他にもジャニーズグループが多数出演するようになったMステは、90年代は平均視聴率が20%超える回もあるほどの怪物番組に成長した。ジャニーズこそが視聴率に貢献してくれたというわけで、テレ朝が同事務所に感じる“恩”は大きかったんです」(前同)

 そんな『Mステ』には、ジャニーズとライバル関係となる男性グループが全く出演できない状況が続く。その裏側にはジャニーズへの忖度、もしくは同事務所からの圧力があると言われていた。

「視聴率で見ると、2000年代半ばくらいからまた視聴率が下がり始め、10年代には10%を切るのが当たり前に。直近の9月8日放送回の世帯視聴率は6.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、もう5%に近づいてきている。グループが増加したこともあり、『Mステ』は“ジャニーズまみれ”になっていますが、世帯視聴率は下がっていっていますね。

 一方でテレビ界が重視する13歳から49歳までのコア視聴率は4.1%と高い。要は、やはり若い層には刺さっているということですね」(同)