■ファンの複雑な胸中「疲れた」「しばらく担降り」

 たとえば金髪ウィッグを被って足立アナのマンションから出てきた西畑のうちわは、《金髪ウィッグをうちわに被せると可愛いのでぜひ》。長尾のアクリルスタンドには《熱愛が出て皆さんの心が傷ついているように 長尾のアクスタも傷ついているのでお安くお譲りします》。

 さらに那須が掲載された古い雑誌を出品した人は、《那須がシュークリーム投げちゃった頃と思われる雑誌の切り抜きたちです》と説明。金指のうちわに至っては、ベッドに寝かせられ、《ベッド姿が頭から離れない》と悲しみのメッセージが添えられていたものもある。

 ファンの想いを裏切ったタレントたちの一方で、いよいよ大事となってきたのがジャニー喜多川氏(享年87)による所属タレントへの加害問題だ。一連の報道を重く見たジャニーズ事務所は9月7日に都内で会見を開き、藤島ジュリー景子社長の辞任と東山紀之新社長(56)の就任を発表した。

 それでも、会見で発表された今後の対応や加害問題への説明が不十分だったとして世論は沸騰。さらに、日本航空やサントリーなどのナショナルクライアントを筆頭に、所属タレントの起用を見送る動きが加速。事務所は創業者であるジャニー氏問題の影響で、崩壊寸前”ボロボロ”といった有様だ。

 ジャニーズファンにとっては過酷な状況となっているが、なかには「しばらくの間“ファン”であることは言わないようにする」という人たちも出てきているいう。

 Snow Man目黒蓮(26)ファンだという専門学校生(20歳/女性)は、「もうジャニーズファンであることは公言NGです」と暗い表情で明かす。

「なんかもういろいろと面倒くさくて……。すでに私が目黒くんファンであることを知っている人たちからは、ほぼ全員から”大丈夫?”と言われるのですが、毎回どう答えたら正解なのかわからない。正直疲れたというのが本音です。

 ジャニーズに所属する人のファンというだけで、”加害の話って知ってた?”とか、”あの人も被害者なのかな?”といった話題になるのも面倒。今はファンとしては休憩中で、しばらく担降りです」

 Hey!Say!JUMP山田涼介(30)のファン歴約10年になる飲食店店員(26歳/女性)は、「SNSは見ないようにしている」と話す。

「山田くんのことは今も好きです。でも、最近ニュースは加害問題と、事務所のダメっぷりばかり。SNSでもトレンドに“ジャニー喜多川”とか“ジャニーズ問題”“人権侵害”など、ネガティブな話ばかりが上がってくるので、自分の精神衛生上のために距離を置いています。

 推し活用のアカウントを持っていますが、全然見ていません。ファンであることを自分から発信もしなくなりました」