■なにわ男子はデビュー日にチャーター機で羽田空港へ移動

 2021年11月12日にCDデビューしたなにわ男子。デビュー日は「関西から東京、東京から世界へ」をコンセプトに記念イベントを開催し、早朝に地元・大阪の万博記念公園にある太陽の塔前から民放各社の情報番組に生出演。

 その後、関西空港発のチャーター機で羽田空港へ移動し、JALの格納庫に設置された特設ステージでデビュー曲『初心LOVE』を披露した。

「今、ジュリー氏が最も推していると言われているのがなにわ男子です。そんなお気に入りのグループのデビューに華を添えるため、飛行機をチャーターし、ド派手な演出をしたんです。嵐のときにできた親密関係を活用し、なにわ男子を売りたいジュリー氏、代理店の幹部になった人物、そしてJALが、次代のジャニーズ事務所を背負って立つなにわ男子のデビュー時に再び手を組んだということですよね」(前出の芸能プロ関係者)

 ジャニーズ事務所、特にジュリー前社長と深い関係にあったとされるJALだが、今回、ジャニーズ所属タレントを起用した広告を見送ることに。今後も適切な対応が取られるまで、その措置が続くことを明らかにし、自社の人権方針に則った対応で「再発防止や被害者救済に関わる検討状況を注視していく」と説明した。

「それだけジャニー氏の問題を重く見ているということでしょう。JALも当然、国内だけではなく、海外にも飛んでおり、外国人の利用者もたくさんいる。そういった事情もあり、今のジャニーズ事務所とは距離を置く必要があると、早い段階で結論を出したのではないでしょうか。海外では日本以上に未成年への加害は重く見られますからね。

 嵐ジェット、なにわ男子のデビューイベントとジュリー氏にとってJALとの関係性は、時間をかけて作り上げてきた特別なものだった。ジャニー氏の件がなければ、ジュリー氏、代理店関係者、JALの3者が作り上げた真っ当で効果的なコラボ企画だったわけです。しかし、それもあっさりと崩壊……こうなっては仕方のないことですが、やはりジャニー氏の加害事件はあまりにも甚大ですね」(前同)

 懇意にしていた企業も続々と離れていくジャニーズ事務所。信頼を取り戻し、再び所属タレントが広告に使ってもらえる日は来るのだろうか――。