■『DASH』も楽観視できない
一方、『SHOWチャンネル』はジャニー氏の問題とは関係ないところ、純粋に視聴率に問題があったようだ。
『SHOWチャンネル』は、嵐の活動休止に伴い『嵐にしやがれ』の“伝統枠”を引き継いで『1億3000万人のSHOWチャンネル』として2021年1月にスタート。初回視聴率は世帯13.0%、個人8.1%を記録していた。
ところが2年が経過した2023年1月14日の放送回は世帯視聴率6.5%、個人視聴率4.3%と、約半分まで数字を落としてしまっていたのだ。
「今年1月クールの櫻井さん主演ドラマ『大病院占拠』がヒットした副産物で、一時的に視聴率が回復していましたが……。ただ、特に『news zero』がそうですが、櫻井さんには今、逆風が吹いている。それで再び数字が落ち出したら、特に同番組は、日テレのジャニーズ番組の中でも赤信号の番組と言えるでしょうね」(前出の制作会社関係者)
日テレの日曜ゴールデンタイムを1995年から牽引している、TOKIOの『ザ!鉄腕!DASH!!』も危うそうだ。
「『DASH』はTOKIOの独自性もあり、もはやテレビの枠組みを超えたコンテンツになりつつあります。特に『DASH村』の企画からスタートし、東日本大震災後の復興などにも尽力した福島県との関係は非常に良好。
福島県庁企画調整課内の『TOKIO課』は、ジャニー氏の件は“福島の魅力を伝えるTOKIOさんの活動とは別の問題だと考えている”“今後も引き続き、福島のためにご活動いただけるのであれば、惜しみなく協力したい”と、9月12日の『スポーツ報知』のインタビューで激励しています。そういう意味では安心感がありますが……2つの理由から楽観視できない状況ではありますね」(前同)
1つは、山口達也(51)と長瀬智也(44)の脱退やグループの高齢化もあり、TOKIOのタレント力が急速に低下していること。フジテレビでは、2012年にスタートした『TOKIOカケル』(毎週水曜・午後11時)が今年9月末に終了することが発表されている。TOKIOは同局で新番組『トキタビ』が控えているが、時間帯も毎週土曜・午前10時53分という微妙な枠に“異動”となった。
「もう1つの楽観視できない理由は、TOKIOの高齢化に伴って、SixTONESの森本慎太郎さん(26)や、関西ジャニーズJr.内ユニットのAぇ!groupの草間リチャード敬太さん(27)など、後輩ジャニーズありきの番組になりつつあることです。
TOKIOはともかく、若手ジャニーズを起用し、いわゆる“ジャニーズ番組”にすることは、現在は良しとされません。日テレだけでなく現在、テレビ各局では“ジャニーズありきの番組はもうやめよう”という流れになっていますからね。そして、現在の『DASH』はまさにそういう番組になってしまっていますよね……。
リチャードさんが所属しているAぇ!groupは加害騒動の影響で、内定していたCDデビューが白紙になったと報じられてもいますしね……」(前同)
そのほかにも、多くのジャニーズ番組が放送されている日テレ。今回の“辞めジャニ”山下の出演ラッシュは、日本テレビとジャニーズ事務所との蜜月関係終了の幕開けかもしれない――。