滝沢秀明氏(41)が立ち上げた事務所「TOBE」に合流している“辞めジャニ”たちが、いよいよ音楽活動を本格化させつつある。IMP.がデビューし、9月22日には三宅健(44)も新曲『Ready To Dance』の世界配信を開始した。

「こうなると、がぜん期待が高まるのが、元King&Prince平野紫耀さん(26)の再デビューですよね。7月13日発売の『女性セブン』(小学館)では、“これまでもジャニーズ事務所所属のグループに多くの楽曲を提供してきたシンガーソングライター”が楽曲制作に携わっていること、平野のソロ曲は特に急ピッチで制作されていることが報じられています。

 加えて、これまでと芸能界の情勢が変わったことで、地上波の歌番組でもアーティストとして顔を見せてくれるのでは……と期待する声も根強いですよね」(女性誌ライター)

 ジャニーズ事務所を退所した“辞めジャニ”に対して、テレビ各局ではジャニーズ事務所への忖度から地上波番組、特に歌番組の出演が事実上のNGとなっていることが、悪しき風習として常態化していた。

 しかし、ジャニーズ事務所は創業者であるジャニー喜多川氏(享年87)の、半世紀にもおよぶ加害騒動が明るみに出て現在、大騒動に。存続すら危ういほどの状況で、急激なパワーダウンは誰もが知るところだろう。

 制作会社関係者は話す。

「テレビ各局のジャニーズ事務所への忖度のレベルの差が、今後のジャニーズ排除、そして辞めジャニ起用に大きく関わってくると見られています。

 まず、TBSはSnow Manの冠番組『それSnow Manにやらせて下さい』を推している一方で、歌番組『CDTVライブ!ライブ!』では“ジャニーズ断ち”と言っても差し支えない事態となっていますね」(以下同)

 10月9日放送予定の『CDTVライブ!ライブ!』は放送100回記念の3時間SPだが、これまではほぼ毎回登場してきたジャニーズタレントは1組も出演予定がない。ジャニーズ事務所が9月7日の会見で示した再発防止策などの内容について、TBSは9月20日に行なわれた定例会見で「内容は具体性に欠けていて、不十分と判断した」と断じていることからも、局の対ジャニーズへの強い姿勢がうかがえる。

 また、8月31日に開かれた秋の改編説明会では、渡邉真二郎編成部長が「TOBE所属タレントの方々が出演されることについて、お話できることはない」と前置きしつつも『CDTV』の名前を出して、

「こちらの番組は人気アーティストの方々に分け隔てなく、お声かけをさせていただいている番組です」

 と、コメントしている。具体的な番組名を出していることから、いずれ平野たちが出演してもおかしくないだろう。

「TBSの報道は、民放トップと呼べるくらいジャーナリズム精神と権限が強いんです。テレビ各局では、全体の放送時間帯を決定したり、どの時期にどんな番組を放送するかを決める立場にある編成局が強い権力を持っていますが、TBSの報道は独立していて、報道のやることには編成も関与できないと言われています。TBSが主要キー局でどこよりも早く、5月11日放送の『news23』でジャニー氏の問題を取り上げたのは、それが理由だと言われていますね。

 再デビュー後、平野さんが最初に出演する地上波の歌番組が『CDTV』になる可能性は高い気がしますね」