■相葉の新CMに加え、TravisJapanのCMも流れ……“企業NG”の分かれ目は?

 9月21日に、バラエティ番組『モニタリング』(TBS系)のCMが、一部ACジャパンの広告に“変わって”いた。

「同番組への提供スポンサーには、キリンビールや第一三共ヘルスケアなど、ジャニーズタレントの起用を当面見合わせることを発表した企業が名を連ねています。いずれも契約をいきなり打ち切るのではなく、ジャニーズ事務所の真摯な姿勢が見られない限り、新たな更新をしないというスタンスです」(前出の広告代理店社員)

 ACジャパンは、公共マナーや環境問題など、社会と公共の福祉に有益な啓発メッセージを広告発信する公益社団法人。震災・事件発生時や会社・出演タレントの不祥事で企業がCMを自粛した場合、ACジャパンの広告へ差し替わる。

「局側が勝手にAC広告に差し替えることはなく、あくまでも企業側の要請。つまりACに変わったものは、現在契約中でも、ジャニーズタレントが出ているCMは放送できないというスポンサー判断に至っているということです」(前同)

 一方で、同番組では、22年から洗顔の老舗ブランド・ロゼットの商品「ロゼット洗顔パスタ」のイメージキャラクターに就任しているTravisJapanのCMが流れていた。

《モニタリングで、トラジャくん達のCMが流れた。初めて観た》
《モニタリングでトラジャのロゼットのCM流れたが!?!?》

 など、このタイミングでのジャニーズ所属タレントのCMにファンは反応。

「相葉さんと契約したAQGroupにしろロゼットにしろ、グローバルに大きく事業を展開する企業ではなく、国内市場メイン。結局、そこが肝ですね。AQGroupはCM放送を一旦は見送ることも考えたといいますが、事務所の改革に期待し、相葉さんの仕事に対する姿勢や人柄も踏まえ放送を決定したとのこと。

 ロゼットが下した“TravisJapanCM継続”という決断の裏側にも、国内メインの企業なら“タレント個人に責任はない”という考えに理解を示すファンが多くいるという背景があります。そうした企業では、ジャニーズタレントを起用したCMでもNGになりにくい、という事情はありますね」(前同)

 では、現在ジャニーズタレントから“撤退”を決めている企業が、対応を変えるとすればいつなのか。

「まずは、ジャニーズ事務所が10月2日に予定している新体制発表会見の内容次第です。そこでは社名変更やタレントの移籍についても話があるようですが、タレントが新会社に移籍したら解禁、という簡単な話ではない。

 大企業であればあるほど、しばらくは様子見をするケースがほとんどだと思います。何よりも会見を受けた後の世論の変化を企業サイドは注視するのではと」(同)

 10月2日に行なわれるという会見の内容が、世間に受け入れられるのか、受け入れられないのか――その点が大きなカギになりそうだ。

※画像は『ロゼット』の公式X(ツイッター)『@ROSETTE_jp』より