夏ドラマの話題を独占した堺雅人(49)主演の日曜劇場『VIVANT』(TBS系)の最終回が9月17日に放送され、世帯平均で19.6%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)と番組最高視聴率を記録。有終の美を飾った。

「『半沢直樹』(2013年と20年)や『下町ロケット』(15年と18年)などで知られる福澤克雄監督が24年1月で定年を迎えるため、彼のTBS社員として最後の作品となる。それもあってか、主演の堺を筆頭に阿部寛(59)、役所広司(67)、二階堂ふみ(29)ら主演級俳優が勢揃い。

 福澤監督のオリジナル作品だけあって、伏線が散りばめられたストーリーは最後まで展開が読めなかった。多くの“考察班”がネット上には誕生し、SNSなどで考察合戦になったことも人気を後押ししましたね」(テレビ誌編集者)

 最終回である程度の伏線は回収されたものの、二階堂演じる医師の薫の“過去”など描かれなかったことも多くあり、続編の制作が期待されている。

 現に福澤監督も最終回放送直前に開催されたファンミーテングの場で「次回作があるのかよく聞かれる」と明かした上で「僕は言えませんよ、皆さん次第です。正直に言うと、僕の中では第3部まで考えて作ってる」と続編の存在を匂わせている。 

 一方、複雑怪奇に謎が絡まり合うストーリーだけに、伏線ではなくただの“ガチなミスなのでは?”というものも散見されたという。1つ目に指摘されているのは、乃木の帰国時期のズレだ。

「第8話で、乃木(堺)がノコル(二宮和也・40)に拷問され、これまでの経歴を話すシーンがあったのですが、そこで“20歳の時に一時帰国した”と語ったのです。しかし第5話で公安・野崎守(阿部)が乃木のルーツを探るために施設を訪問したシーンでは、施設員は“高校生のときにパスポートの更新で一時帰国しました”とハッキリと語っているんですよね。

 そのため、『VIVANT』考察ノートを作るほどハマっていたナイツ塙宣之さん(45)がこの年齢のズレを根拠に自身のYouTubeで“乃木の別人説”を疑うなど、重要な伏線だと思われていた。しかし、最終回まで特にこのズレの説明はなかったのを見るに、制作サイドのガチンコのミスだったのではないかと」(ウェブメディア編集者)