ジャニーズ事務所の創業者であるジャニー喜多川氏(享年87)による加害問題は、収まる様子がない。サントリーやアサヒホールディングス、日本航空といった大手スポンサーの“CM”離脱に留まらず、今度は公共放送であるNHKが、同事務所へと大ナタを振るう様子を見せている。

 女性誌編集者が語る。

「2022年の大晦日に放送された『NHK紅白歌合戦』では、活動25周年を迎えるKinKi Kidsを筆頭に関ジャニ∞King&PrinceSnow ManSixTONESなにわ男子とジャニーズ事務所からは、6組ものグループが出場。

 それが一転、23年大晦日に行なわれる紅白では出場組数が半減するとも9月22日のスポーツ報知で伝えられたのです。NHK局内ではすでにジャニーズJr.も多数出演する『ザ少年倶楽部』の打ち切りが検討されており、今年は出場組数がゼロとなってもおかしくない」

 NHKが『紅白歌合戦』への出場として掲げる選考基準は3つ。その年の活躍、世論の支持、番組の企画演出にふさわしいかどうかだとされている。

「この基準に当てはめると、3月にリリースされた8作目のシングル『タペストリー/W』がミリオンセールスを記録したSnow Manは選出されても不思議ではなさそう。

 しかし、ジャニー氏の加害問題で逆風が吹く事務所の所属タレントに“世論の支持”が集まっているとは言い難い。現に“世間をこれだけ騒がせているのだからジャニーズ事務所として全員辞退するべきでは?”といった声も上がっていますよね」(前同)

 世間の評判は下降の一途を辿るジャニーズ事務所。その動きに反比例するかのように、NHK内でも“ジャニーズ離れ”を声高に叫ぶ職員の動きが出始めているという。NHK関係者が語る。

「局としては、昨年行なわれた紅白歌合戦内で“プチ韓流紅白歌合戦”のような企画を行ないたいという意向があった。

 21年の『紅白歌合戦』の世帯平均視聴率は過去最低の34.3%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)。この結果に上層部は“若手視聴者層の獲得”を制作サイドに厳命しました。この意向を受けて企画されたのが若者に人気の韓流グループの起用です」

 翌22年の放送では、初出場となる5人組女性アイドルグループLE SSERAFIMを筆頭に女性6人組のIVE、3度目の出場となるNiziU、そしてTWICEと4組もの韓流グループが紅組から出場した。