ギンギラ仕様のデコトラシリーズやグラチャン(ヤンキー系の改造車)など、他社とは一線を画するユニークなヒット商品を数多く手がける模型メーカーの青島文化教材社(通称・アオシマ)。2024年には創業100周年を迎えるなど、エッジの効いた独自路線で業界をけん引する老舗メーカーである。

 そのアオシマが、プラモデル「コレクションスケール」シリーズから、アオシマオンラインショップ限定『光る!音が鳴る!高収入求人情報 バニラ宣伝カー』(7480円)を、2024年2月に発売する予定なのだ。

 バニラカーと言えば、街中を「バ~ニラ!バニラ 高収入♪」と独特の音楽とともに疾走する求人情報サイトの宣伝カーである。

 発売情報を受けて、

《プラモ界の異端児アオシマ、爆弾投下》
《この企画はタミヤやハセガワでは無理、アオシマだから許されるキット》

 と、模型ファンたちからアツい声がSNSにも寄せられる事態となっている。

 これまでにも『けいおん!』や『涼宮ハルヒの憂鬱』など人気アニメキャラクターが車体に描かれた“痛車”(=萌車)をプラモデル化するなど、業界内外で話題を呼んできた青島文化教材社だからこそできたであろう今回の新製品。

 青島文化教材社の静岡本社にあるPRチーム担当者に、このバニラ宣伝カー発売の経緯について聞いた。

「実は、こちらの商品は2018年に一度販売させていただいております。正直、当時はそこまで売れ行きはよくなかった。しかし、その後もお客様からの問合せがチラホラとありました。

 今回は、荷台が発光するLEDユニットを2個搭載し、公式音源から提供していただいた『バニラ』のテーマソングが流れるサウンドのダブルギミックを付属。さらに広告用の大判シールも3種類から5種類に増やしての再販となります」