■“ジャニーズ起用番組”からスポンサーが離れつつある

 民放キー局関係者は言う。

「『DASH』はTOKIOだけでなく、森本さんなど若手ジャニーズも多く出演している、ジャニーズありきの番組です。これまでのテレビ局と事務所の忖度事情を考えると、ジャニーズを辞めたタレントが出演するのは不可能だった。

 しかし、これが今、急激に変わり始めているんですよ……」(以下同)

「ジャニーズ事務所は9月7日の会見で、創業者であるジャニー喜多川氏(享年87)の半世紀におよぶ加害行為を正式に認めました。それを発端に、ジャニーズタレントをCMに起用している各企業による“降板ドミノ”が発生していますよね」

 人権尊重の観点、そして再発防止と被害者救済に向けたジャニーズ事務所の適切な対応が見えないなどとして、ジャニーズタレントを起用していた企業は続々とCMや広告を撤退、中止をしているが、その裏でテレビ局はさらに大変なことになっている――そう民放キー局関係者は語る。

「水面下では、“ジャニーズタレントに広告に起用している企業”だけではなく、“ジャニーズが出演している番組のスポンサー企業”まで、手を引くと言い始めているんです。

 もともと民放局の番組はスポンサー企業がいないと成立せず、そのうえで現在はテレビ不況の時代。スポンサーの機嫌を損ねるわけにはいかないため、ジャニーズタレントを降板させるか、番組を打ち切るか、この2つしか選択肢がない。テレビ東京は、いち早く動きを見せていますよね」

 テレビ東京はTOKIOの国分太一(49)を音楽特番『テレ東音楽祭』の司会に2014年の番組開始時から今夏まで起用し続けていたが、降板させる方向で最終調整していることが報じられている。