■新会社設立でも問題解決するわけではない

 そんな最悪の展開を避けるため、10月2日に会見を行ない、現在のジャニーズ上層部は、ジャニーズ事務所とは別会社を設立し、全所属タレント、社員を移籍させて再建を図るとみられている。

「ただ、新会社を設立してタレントと社員を移籍させたからといって、スポンサーが再び戻ってくるわけではないでしょう。器を変えただけで中身はそのままなわけですからね。ある程度は評価するのでしょうが、今後もコンプライアンスを重視できるのか、創業家であるジュリー氏が100%持つ株はどうなるのか、そういった点も厳しく見られるはずです」(前出の民放キー局関係者)

 数十年にわたってジャニー氏の加害問題を報じてこなかったテレビ局も、今回の一件を重く見ている。

 9月25日、日本テレビは東京・汐留の同局で定例社長会見を実施。石澤顕社長(66)は「日本テレビは7月頃からジャニーズ事務所とはいろんな形で対話、申し入れ、メールによるやり取りを積み重ねてきたが、9月20日の段階で、これまで要請していたこと、申し入れしてきたことを書面にして、私、社長名でお届けをさせていただいた」と明かした。

「『24時間テレビ』などで親密とされる日テレも、本格的にジャニーズ事務所との関係、番組を見直そうとしているのではないでしょうか」(芸能プロ関係者)

 NHKはスポンサーとは関係ないが、同局で放送しているジャニーズJr.が多数出演する『ザ少年倶楽部』は終了が検討されている、と複数のメディアが報じている。

「テレビ朝日の『♯裸の少年』も番組タイトルから考えても終わらせるべきだという声が上がっていますよね。それ以外で代表的なジャニーズ番組といえば、TOKIOが出演する『ザ!鉄腕!DASH!!』(日本テレビ系)ですよね」(前同)

※画像は『♯裸の少年』の公式X(ツイッター)『@hadakanoshonen』より