草なぎ剛(49)が10月2日スタートのNHK連続テレビ小説ブギウギ』で、ヒロイン・花田鈴子(趣里/33)を鍛え上げ、一流の歌手へと成長させる作曲家・羽鳥善一という重要キャラを演じる。

 また同局は、12月放送の単発ドラマ『デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士』で、草なぎが主演することも発表しており、今年1月放送のドラマ『罠の戦争』(フジテレビ系)主演で本格的に民放地上波へ復帰して以来、ますます好調が続いている。

 朝ドラ第109作目となる『ブギウギ』は、「ブギの女王」と呼ばれた笠置シヅ子さんがモデル。大阪の下町にある小さな銭湯「はな湯」の看板娘・鈴子が、戦後の大スター歌手にのぼり詰める姿を描く。草なぎ演じる羽鳥善一は、「東京ブギウギ」など数多くの名曲を手掛けた作曲家・服部良一氏がモデル。

 服部良一氏は大阪生まれの作曲家で、生涯におよそ3000曲を作曲。誰もが口ずさんだメロディーが日本人の生活に希望や潤いを与え、彼の曲によって戦前は「ブルースの女王」淡谷のり子が誕生し、戦後は「ブギの女王」笠置シヅ子が誕生した。実はこの服部氏が、ジャニー喜多川氏(享年87)と深い縁があるのだ。

 1950年、服部氏が笠置とともにアメリカ巡業ツアーを行なったとき、そのロサンゼルス公演で2人の世話をしたのが、当時19歳だった現地育ちのジャニー氏で、その後、2人は懇意に。さらに、服部氏の息子・吉次氏は今年の7月に「日刊ゲンダイDIGITAL」でジャニー氏の性加害を告発している。草なぎは、そんな因縁深い人物を演じることになるのだ。