■ラストは“5人で新たな世界へ歩んでいく”演出
キンプリのメンバーカラーはそれぞれ濃いピンク(岩橋)、深紅(平野)、ターコイズブルー(神宮寺)、紫(岸)、漆黒(永瀬)、 ひまわりイエロー(高橋)だったが、MVの重要人物である“少女”はそれに対応した“6色の花”が描かれた本を持っている。
また、MVのクライマックスには、荒廃した世界の希望の象徴として色とりどりの花が登場したが、そこでは平野、岸、神宮寺のメンバーカラーと同じ色の花がアップで強調されるシーンもあったのだ。
「極めつけがラストシーンです。少女が花を残していなくなってしまい、世界は一度終わりを迎えたけれど、それでも前を向いて荒野を歩いていく――という締めでしたが、永瀬さんと高橋さんの2人だけではなく、生き延びた女性2人と、中年の男性の3人も一緒。“5人で新たな世界へ向けて歩いていく”という構図になっていることから、5人時代のキンプリを連想する人が非常に多いんですよね」(前出の女性誌ライター)
5人で新たな世界に進む――それをキンプリの再結成と重ねてしまうファンも多い。
《5人のお花の色とMV最後の5人の後ろ姿を見て涙それぞれの道を応援したいのに心の奥底で再結成を祈ってしまうのはわがままなのかな》
《色んな解釈ができるMVだったけどなんにせよ更に5人に戻って欲しい気持ちがさらに膨れ上がった》
《個人的に「愛し生きること」が6人で構成されてて最後の後ろ姿が未来に向かう5人なのがとってもぐさっときた》
《最初は6人、最後は5人… その5人で、歩んでいこうと歩き出してる… ねぇ〜、これは、色々匂わせくれてる》
《切り離されたのは悲劇でも、俺ら5人は前に進む託された種と共に…。そんな気概を感じました》
といった声が、多く寄せられている。
「岩橋さんはソロ活動が順調。平野さんと神宮寺さんは滝沢秀明氏(41)が立ち上げたエンターテインメント会社『TOBE』に合流し、岸さんも退所後の合流が濃厚視されています。
一方、高橋さんと永瀬さんはファンのために“キンプリ”の名前を残して二人三脚で頑張っている。みんなそれぞれの道を歩んでいますが、今回のMVの“5人”の演出を見ると、やはり5人時代、そして原点である6人時代のキンプリの存在の大きさを、あらためて感じてしまいますよね……」(前同)
キンプリにとって初の試みとなった、本格的なストーリー仕立てのMV。ファンは多くの思いを受け取ったようだ――。