堺雅人(49)主演の日曜劇場『VIVANT』(TBS系)が最大の話題作となった7月クールの地上波の連続ドラマ。同作が社会現象級の大ヒットとなった一方で、今、視聴率が大惨事を迎えているドラマもあって――。

「8月6日からテレビ朝日系列の『朝日放送テレビ制作日曜10時枠の連続ドラマ』枠で放送されている、『何曜日に生まれたの』の数字が“大爆死”状態となっています。放送前は脚本家のネームバリューもあり、期待する声もあったのですが……」(制作会社関係者)

『何曜日に生まれたの』は人気女優・飯豊まりえ(25)が主演し、『高校教師』(TBS系)や『家なき子』(日本テレビ系)など多くの名作を生んだ野島伸司氏(60)がオリジナル脚本を手がける連続ドラマ。

 漫画家の黒目丈治(陣内孝則/65)が、ベストセラー作家・公文竜炎(溝端淳平/34)と、18歳から10年間引きこもっていた娘のすい(飯豊)をモデルにした作品を共作することから動き出す、先が読めない予測不能の衝撃ストーリーである。

 野島氏にとって5年ぶりの地上波連続ドラマかつ、飯豊はプライム帯連続ドラマ初主演。野島氏と飯豊は2015年放送の山下智久(38)主演の連続ドラマ『アルジャーノンに花束を』(TBS系)、2017年に渡部篤郎(55)主演で配信された『パパ活』(dTV×FOD)以来、3度目のタッグであることも注目されていた。なお、飯豊は前者では”中盤から登場する主人公の妹”、後者ではメインヒロインを演じていた。

 前出の制作会社関係者は話す。

「実際に『何曜日に生まれたの』を観た視聴者からは好意的な声が多いし、9月25日には『TVer』の総合ランキングで2位に入っていて、評判は悪くありません。

 しかし、肝心の視聴率はとんでもなく低くて……。現在、テレビ界が最重要視している13~49歳のコア視聴率は、1%未満という酷い状況です」(制作会社関係者)

 直近3話分の『何曜日に生まれたの』の視聴率は、以下の通り(関東地区/ビデオリサーチ調べ)。

・第5話(9月10日) 世帯2.9% コア0.9%

・第6話(9月17日) 世帯3.4% コア0.8%

・第7話(9月24日) 世帯3.6% コア0.9%

 以前から、テレビ朝日系のドラマはシニア層の視聴者が多く、コア視聴率がなかなか取れないことが知られているが、世帯視聴率を含めても“大爆死”状態となってしまっている。

「日曜日の夜10時からのドラマでコア視聴率0%台というのは非常にキツいですよね……。

 爆死してしまった理由は2つ考えられます。1つは、同クールに“上位互換”のドラマが3本放送されていたこと。今期は『VIVANT』と、松岡茉優さん(28)主演の『最高の教師』(日本テレビ系)、中村倫也さん(36)主演で“池井戸潤ブランド”の『ハヤブサ消防団』(テレビ朝日系)など“考察系”のドラマが特に人気を博していましたが、『何曜日に生まれたの』も考察系ドラマなんです」(前同)

『何曜日に生まれたの』は高校の同窓会をきっかけに、主人公・すいが引きこもる原因となった「10年前の高校時代に起きたバイク事故」の真相が明らかになっていく――という点が注目されていて、公式も『バイク事故の真犯人は誰だ!?第1話〜第5話考察ダイジェスト』と銘打った動画を公式YouTubeチャンネルに投稿している。