堺雅人(49)主演の『VIVANT』(TBS系)を筆頭に、多くの夏ドラマが放送された7月クール。現在、テレビ各局は13~49歳のコア視聴率を最重要視しているが、『VIVANT』の最終話(9月17日)はコア10.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)というまさに異次元の数字を叩き出した。この数字は、1週間に放送された全局のすべて番組の中でもダントツに数字になる。

「言うまでもないですが、7月クールの連ドラで世帯視聴率、個人総合視聴率、コア視聴率の3つとも『VIVANT』がダントツ1位でした。堺さんを筆頭に全員主演クラスの俳優ばかり名を連ねていたし、モンゴルでの2か月半ものロケを敢行する圧倒的なスケール感、1話の制作費が1億円とも言われた予算面もあまりにも規格外。放送前から期待値も高く、その通りの結果を残しましたよね。残した結果はもの凄かったですが、そういう意味では驚きはそこまでなく“予想通り”とも言えます。

 一方で、『VIVANT』には負けましたが、出演ドラマの内容、そして演技が好評で、前出のコア視聴率も良い結果が出て、評価が爆上がりした俳優も多かったですよね」(ドラマ制作会社関係者)

 今回は、話題作の最終話のコア視聴率も評価点に入れながら、評価を上げた3人の俳優を徹底分析する!

中村倫也(36)主演『ハヤブサ消防団』(テレビ朝日系)

 最終回(9月14日放送)のコア視聴率…2.9%

 まず1人目は、『ハヤブサ消防団』で主演を務めた中村倫也だ。

※画像は『ハヤブサ消防団』公式X(ツイッター)『@hayabusa_ex2023』より

『ハヤブサ消防団』は、『半沢直樹』(TBS系)などで知られるベストセラー作家・池井戸潤氏の同名小説が原作の作品。主人公でスランプ気味の作家・三馬太郎が亡父の故郷、山間の「ハヤブサ地区」に移住して消防団に入ったことで、村を取り巻くとんでもない陰謀に巻き込まれて――というストーリーだ。

「まず、“テレビ朝日のドラマでコア視聴率が高かった”、これが快挙なんです。

 というのも、テレビ朝日のドラマは基本的に、コア視聴率の範囲外のシニア層の視聴者が多く、なかなか若い人が同局のドラマを見てくれないんです。しっかりと高いコア視聴率が取れる作品は、米倉涼子さん(48)主演の『ドクターX』くらい。

 そうした流れを、中村さんの『ハヤブサ消防団』は打破したと言えそうです。多くのベテラン俳優に支えられた作品でしたが、“池井戸潤”のブランド力に加えて、やはり座長である中村さんの人気から、“とりあえず1話を見てみよう”と若い世代を取り込んだことは間違いないでしょう」(前同)

『ハヤブサ消防団』に関しては、

《ノキドア(※テレ朝の『ノッキンオン・ロックドドア』)個人的につまんなかったから他のドラマ観よと思って中村倫也ついでにみて大正解でした》
ちゃんみな、ええなあ。中村倫也目当てで見始めた「ハヤブサ消防団」、中村倫也の色っぽさはたまらんのだがちゃんみなの主題歌も気になってたの。しかし「ハヤブサ消防団」の中村倫也はよいです。すごくいい》
《中村倫也さん目当てで軽い気持ちで見始めたけど、田舎の消防団のゆるゆるとした話しだと思っていたけど、あまりの怖さに震えてる、、どうするん?これ結末どうするん?》

 と、“中村目当てで見始めたら脚本がすごくてハマってしまった”という声がSNSにも多く寄せられてたのだ。“主演・中村倫也”の集客力が視聴率に大きく影響していたことがよく分かるだろう。