■『最高の教師』の“株上げ女優”はやはり――

『最高の教師』で生徒側の主要人物・鵜久森叶を演じた、芦田愛菜(19)。彼女が、3人目の“評価爆上げ俳優”だ。

※画像は『最高の教師 1年後、私は生徒に■された】の公式X(ツイッター)『@saikyo_ntv』より

 高校進学後の芦田は学業優先で仕事をセーブしていて、2022年3月19日放送の単発ドラマ『エンディングカット』(NHK)以来の地上波ドラマ出演となった。オーディションではなく、日テレ側が熱いオファーを送った結果の起用だという。

「芦田さんは俳優なんですが、近年はバラエティ番組に出たりタレントのイメージが強かったですよね。素が優等生すぎて引っ掛かりのないタイプだったけど、久しぶりのドラマ出演となった本作ではしっかり”役者”をやった。演じた鵜久森も同じ優等生キャラでしたが、変にひねることなく、ストレートにそういうキャラを出していて良かったですね」(ドラマライターの板橋六郎)

 芦田は第1話で勇気を出していじめの内容をすべて打ち明ける場面、6分もの長台詞を顔をぐしゃぐしゃにする迫真の演技を見せ、圧巻の演技力を見せつけた。

 鵜久森は第6話で死亡してしまうが、回想シーンなどで登場し、最終話まで視聴者や登場人物に強く存在を残し続けた。

『最高の教師』で見せた芦田の演技には、

《冗談抜きで芦田愛菜ちゃんの演技が群を抜いて上手すぎるんだよね。1話から圧倒されたし、(※ネタバレのため伏せる)からは1秒たりとも目が離せなくなったからね。》
《最高の教師一話から見てるけど、芦田愛菜ちゃんの演技が天才すぎて、ボロ泣き》
《いじめ描写が苦手で1話からキツく正直離脱しようと思っていたが、芦田愛菜ちゃんの演技から一気に心を掴まれて、そして最終話の奥平大兼くんの演技も本当に魅力的だった。学園ドラマの生徒たちが後々スター俳優だらけだったことはよくあるが、この作品も同様になると思う》

 と、“芦田の演技で引き込まれた”という声が多く寄せられている。

 また、芦田と同じ人気子役だった加藤清史郎(22)や、後のスターになるかもしれない、生徒役の若手俳優たちも高く評価されている。

「そこまで注目度が高くなかったテレ朝ドラマを化けさせた中村さん、“月9”のプレッシャーに負けず、現在のテレビ界で求められる数字を残した森さん。そして、子役時代からさらにグレードアップして圧倒的な演技力を見せたつけた芦田さん。彼ら3人が、今年の夏ドラマで特に評価爆を上げした俳優なのではないでしょうか」(前出の制作会社関係者)

 主演の堺を筆頭に、阿部寛(59)、二階堂ふみ(29)、松坂桃李(34)、二宮和也(40)、役所広司(67)などなど一流役者陣が集結した超大作『VIVANT』にすべての話題をさらわれた感もある夏ドラマ。しかし、それに負けない輝きを放った俳優たちも、間違いなくいた――。