■取材現場ではあの”名物記者”が大暴走
会見に集まった報道陣の数は300名以上。2時間と時間が限られていたため、1社につき質問1つ、指名されてからマイクで質問する、というルールが設けられていたが、司会が指名していないにもかかわらず、大声で質問を飛ばす記者も現れ、現場は大混乱状態となった。
原因となったのは東京新聞・望月衣塑子記者や望月記者とともにYouTubeチャンネル『Arc Times』を運営する元朝日新聞男性記者による大暴走だったという。
指名された記者が質問し終わるや否や、望月記者らは肉声で「関連質問」と称し個人の考えや主張を叫び、大荒れの様相に。そんな現場を取り仕切る手腕を見せたのは、この日、司会を務めた元NHKアナウンサー・松本和也氏(56)だった。
夕刊紙デスクが、松本氏登場時の驚きを話す。
「司会席に立つ松本アナが画面に映った瞬間、“なんで!?”と、思いました。9月7日の会見で司会を担当したのはコンサルティング会社の女性。
今回もそういった人選かと思っていたら、いきなり2008年、09年と2年連続で『NHK紅白歌合戦』の総合司会を務めたこともある松本アナが登場したわけです。NHKでは『newszero』(日本テレビ)でメインキャスターを務める有働由美子アナ(54)とも同期で、百戦錬磨の大ベテランアナです」
経験豊富な有名アナウンサーの登場に驚いたものの、納得の起用でもあったと、夕刊紙デスクは続ける。
「前回9月7日の会見後には、社名変更もなし、株は藤島ジュリー景子氏(57)が100%保有を継続。被害者への補償体制もあいまいという発表に“結局何も変わる気がない”などと大批判が巻き起こってしまった。当然、事務所サイドも今回の会見が荒れることは想定内。
そこで、元NHKで災害報道にも携わり、様々な経験のある男性アナウンサーに白羽の矢がたったのでしょう。存在感があるうえに、落ち着きのある発声で、きちんと会見を取り仕切れる。想定外のことが起こっても“何をどう伝えるべきか”に対して明確な判断基準を持っています。会見に落ち着きを与えていましたね」