■『紅白歌合戦』で中居正広とタッグを組んだ手腕
松本氏は兵庫県にある名門・灘高校から京都大学経済学部に進学したスーパーエリート。1991年にアナウンサーとしてNHKへと入局。16年6月にNHKを退局しているが、95年には阪神淡路大震災で被災地からのリポート、11年3月には『のど自慢』の収録現場へと向かう道中で東日本大震災に被災するも、そのまま現地まで赴き地域情報を発信した。2回にわたって総合司会を務めた『紅白歌合戦』では、どちらも元SMAPの中居正広(51)と共演している。
「中居さんは07年は紅組、08年は白組の司会を担当。それぞれ笑福亭鶴瓶さん(71)、仲間由紀恵さん(43)とのコンビでした。
紅白の総合司会は、それぞれの組の司会とコミュニケーションを取りながら、出演者や全国各地にある放送局との中継をこなす必要もある。生放送でもあり、何かあった時にもっとも気が抜けない立場です。
松本氏は実直ながら人間味あふれる話し方が持ち味。軽快なトークで出演者たちの緊張をほぐしながらも出すぎることなく中居さんらとともに番組を盛り上げ、時には笑いも挟みながら和やかに進行を務めていた。
その時の印象が事務所幹部の間でも残っており、今回会見を仕切れる司会者として名前が挙がったのかもしれませんね」(前出の夕刊紙デスク)
押しも押されぬ大スターだったSMAP時代の中居と接していた松本氏。17年7月には自身の会社を立ち上げ、コミュニケーション・コンサルティング事業をスタートさせている。NHKで培った経験は、大荒れの様相を呈した会見現場でもいかんなく発揮されたといったところか。