創業者のジャニー喜多川氏(享年87)の問題で揺れるジャニーズ事務所。

 9月7日の会見を受け、所属タレントとの広告契約を見直す企業が続出。テレビ各局もタレントの起用に慎重な姿勢をみせている。

 10月2日にも同社は再び都内で会見を実施。東山紀之(57)、井ノ原快彦(47)と弁護士2人が登壇し、再発防止策をはじめ、ジャニーズ事務所から「SMILE-UP.(スマイルアップ)」に社名変更するとともに、同社は被害者への補償だけを行うと説明。所属タレントについては、エージェント契約を結ぶ新会社を設立する方針だということも明らかになった。

「社名を変更し、タレントは新会社とエージェント契約という形になったとしても、すぐにスポンサー企業や大手メディアが“これで全部解決”となるはずがありません。

 さらに、2日の会見では“指名NG記者リスト”があったことも発覚。会見を仕切ったPR会社が作成したと認めていますが、ジャニーズサイドも会見の2日前にその存在を確認しており、会見の透明性、平等性に疑問が噴出。『当事者の会』からは会見のやり直し要請が出ており、さらにジャニーズ内部でも3度目の会見を至急やるべきという声が出ているといいますね。

 これで今後もしばらくジャニーズ事務所、ジャニーズタレントは厳しく見られることになるでしょうね」(制作会社関係者)

井ノ原快彦、東山紀之

■「年末の風物詩を奪われた気分」ジャニーズファンから上がった悲鳴

 9月27日、NHKの稲葉延雄会長(72)は定例記者会見を実施。ジャニーズタレントの番組への起用について「すでに契約が決まっているタレントはそのまま出演しますが、新規の起用に関しては、被害者への補償や再発防止への取り組みが着実におこなわれている、と確認されるまではおこなわないというスタンスです」とコメント。

 NHKのメディア総局長が、報道陣から『NHK紅白歌合戦』の出場者、ゲスト、司会についてもジャニーズ事務所からの起用はゼロなのかを問われ、「現時点ではそういうこと(稲葉会長が示した方針)だ」とも明言した。

『紅白』にジャニーズ事務所所属のアーティストが出場しない可能性が高まっており、ファンからは、

《年末の風物詩を奪われた気分》
《NHKは紅白にジャニーズ出さないで視聴率取れるの?》
《ジャニーズってもう言えない感じ? 紅白もキンプリとか他のグループも出るから見てたけど出ないなら見ない!視聴率下がらないのかな?》

 といった悲しみの声、疑問を呈する声が寄せられた。