■宝塚歌劇団からきた「回答」

 捜査にあたる兵庫県警の担当者が明かす。

「21年夏の新人公演前、Nさんを褒める声に嫉妬した娘役の先輩から、イジメ被害に遭うようになったようです。関係者の間でも、自殺の原因にイジメを上げる声は少なくありません」

 イジメの内容はどのようなものだったのか。

「Nさんの髪を整えるふりをして額にヘアアイロンをつけるなど、壮絶なものだったとも聞こえてきます。閉鎖された空間でのイジメがどれほど厳しいものだったかは、想像に難くありません。

 火傷跡をメイクで隠して公演へと臨んだようですが、先輩が怖くて周囲に訴えることもままならなかったんだとか。その後、Nさんは21年の秋冬公演を体調不良を理由に休演しています」(前同)

 未来のトップスター候補の一人でもあったNさん。そんな彼女とトラブルになったという先輩の素顔は、どのようなものだったのか。

「次期娘役トップの筆頭候補に推す声もある。実力があり、プロ意識も高く、その小悪魔的な色気でファンを捉えていましたが、下級生への当たりがとにかく強かったそうです。組の内部でも避ける人が出るほどで、周囲を取り巻く空気感は良くなかったと聞きます」(前出の地元紙記者)

 一連のイジメの事実をNさんが所属した宝塚歌劇団に尋ねたところ、

「ヘアアイロンはNさんの前髪作りを手伝った際に”誤ってあたってしまった”との証言を両名から得ております」

 との回答が寄せられた。

 Nさんが9月29日に出演した宙組公演の舞台『PAGAD(パガド)』は、10月1日~8日までの公演を中止するという。女の園で起きた不幸な出来事。背景にあるという人間関係が明らかになる日は来るのか。

 

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