■かつて新グループ名を公募したアイドルの“その後”

 グループ名といえば今回、すべての“ジャニーズ”という言葉を排除する方針のもと『関ジャニ∞』『ジャニーズWEST』の2グループも改名する。

 関ジャニ∞は10月2日に公開したファンクラブ会員向けの動画で、すでにメンバー内でいくつかの候補があること、またファンからの意見を考慮した上でメンバーで決定することを明らかにした。

 ジャニーズWESTも翌3日、ファンクラブサイトに動画を投稿。新グループ名に関してファンの意見を投稿する場所を設置し、メンバーがそれを参考にしてグループ名を決めていくという。

 ファンからはやはり《変に公募とかせずにメンバーとスタッフさんで決めてほしいな》という声も上がっている。そんな中、参考になりそうなのが、かつて新グループ名を「一般公募」した人気アイドルグループだ。

 それが、2009年に結成され、10年にメジャーデビューしたハロー!プロジェクトのアイドルグループ「スマイレージ」。14年に新メンバーを追加するタイミングで「アンジュルム」に改名したのだが、その際、新グループ名を一般公募したのだ。

「改名した公式の理由は、初期メンバーの発案で“もっと進化したい”という思いがあったということになっています。ただ裏側には”スマイレージ”というグループ名に関する商標問題に関するゴタゴタがあったと言われていますね。

”スマイレージ”という名前に親しみを覚えているファンは多く、改名については反発する声もありましたが、公募を決行。具体的な選考基準などは不明ですが、応募されたグループ名を参考にして、メンバー・スタッフの協議により決定するということになっていました」(レコード会社関係者)

 公募で1万通の新グループ名の案が寄せられ、最終的に選ばれたのが、スマイレージの2期メンバーである中西香菜(26)が考案した「アンジュルム(ANGERME)」という名前だった。フランス語で「天使」を意味する「ange」と「涙」を意味する「larme」を合わせた造語で、「天使のような優しい心で、いろいろな涙を一緒に流していこう」という意味が込められている。

※アンジュルム2期メンバーの公式X(ツイッター)『@angerme_amerika』より

「公募しても、結局メンバー案が採用されたことで、”公募の意味はあったのか?”という疑問の声はありました。しかし“メンバーが考えた”というのは最強です。

 結果的にファン同士がいがみ合う事態にはならず、”メンバーが決めたんだから仕方ない”という空気が上手くできあがっていった。その後むしろアンジュルムの人気は広がり、ライブ規模も拡大。2023年6月には初の横浜アリーナ単独公演を成功させました」(前出のレコード会社関係者)