■“J起用”のメリットの消滅と“ジュリニ”危機がなにわ男子を襲う
なにわ男子がピンチの理由――2つ目は、ジャニー氏の加害問題でテレビ局やスポンサーがジャニーズ離れを起こしていることだ。
騒動以降、ジャニーズが出演しているテレビ番組では震災などの緊急時や、スポンサー企業が「CMを流さない」と決めた時に差し込む公益社団法人『ACジャパン』のCMが流れる機会が増えたが、これが非常に深刻な意味を持つという。
「スポンサー企業は、テレビ局に広告代を払ってCMを流していますよね。このお金は返金されないんです。つまり、企業サイドに“契約分のお金は払うけど、ジャニーズの番組にCMを流してくれるなよ”と言われているに等しいんです。そして、このままジャニーズタレントが出続けていてはスポンサーは降りてしまう――という状況です。
現在のテレビ局は、よっぽど人気があって数字が取れるのでなければ、あえてジャニーズタレントを起用するメリットがないんですよ。タイミング的に、なにわ男子の道枝さんは『アオハル』出演が“最後のチャンス”かもしれません……」(前出の制作会社関係者)
10月クールのドラマは、ジャニー氏の騒動前から動いていた企画だが、来年1月、そして4月クール以降は先が見えない状況にある。
道枝は、2022年に主演映画『今夜、世界からこの恋が消えても』で日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎賞「石原裕次郎新人賞」「ファンが選ぶ最高演技賞」を獲得したほか、韓国では、アニメ映画を除いて2000年代以降に公開された日本映画の中で最高記録の“累計観客動員数100万人超え”も果たしているが、予断は許されないだろう。
そして、なにわ男子がピンチの理由の3つ目は――。
「なにわ男子が、前社長である藤島ジュリー景子社長が推していた“ジュリニ”のグループだということです。特に道枝さんはジュリー氏の娘さんもお気に入りだったと言われていますね。
なにわ男子はジュリー氏が目指していた王道ど真ん中のアイドルグループで、所属レーベルもジュリー氏が社長の『ジェイ・ストーム』ですが、そこにも強い逆風が吹いているんです」(前同)