■タッキーの強引退所にも激怒していた

 芸能プロ関係者が話す。

「2016年12月の『あさイチ』では、文春記者に取材をするという挑戦的な放送となりましたが、この特集にジャニーズ事務所は難色を示し、放送中に井ノ原さんの顔がワイプで抜かれることもありませんでした。

 基本的にジャニーズサイドが嫌がったのでしょうが、井ノ原さんがOKなら通常の放送になったはずです。ジャニーズ事務所とセットで、井ノ原さんにも相当面倒くさい、いわゆる“忖度案件”があるといいますね。井ノ原さんはゴリゴリのジュリー派でもありますからね……」

 2022年10月、滝沢秀明氏(41)に代わってジャニーズアイランド社長に就任した井ノ原だが、就任にあたってジュリー氏から直接連絡を受けたとし、「普段あんまり驚かないんですが、久しぶりに“えーっ!?”って言いました」と当時の心境を明かしていた。

「ジャニーズアイランド社長を引き受けた井ノ原さんですが、滝沢さんが強引に退所したことも、激怒していたといいます」(前同)

 1月1日配信の『デイリー新潮』の独占インタビューを受けた井ノ原は次のように語っていた。

「“オレ、代わりにやることになったからね”って僕から声をかけました。ただ正直、引き継ぎめいたことがなかったのは事実です。彼はほとんど誰とも話さないまま、出ていってしまったので」

■コンプライアンスと逆行する「NGリスト」を事前に把握していた

 前出の芸能プロ関係者が続ける。

「インタビューでの言葉は穏やかに聞こえますが、実際のところ、井ノ原さんは、滝沢さんが突然辞めたこと、引き継ぎがまったくなかったことにめちゃくちゃ怒っていたそうです。“辞めるにしても辞め方があるだろう!”といったところなのではないでしょうか。井ノ原さんは常識やマナー、ルールに厳しい風紀委員的なところがある。まあ、滝沢さんへの怒りは真っ当だとは思われますが……。

 加えて、V6はジュリー派で、井ノ原さんもジュリー氏に恩義を感じている。だからこそジャニーズアイランドの社長に就任し、新会社でも副社長として仕事をこなすことにしたとみられています。

 一部ファンの間では、井ノ原さんが副社長になったら会社はいいほうに変わるかも、と期待が寄せられていますが、その井ノ原さんは“旧態依然としたジャニーズイズム”を持ち合わせていて、さらにジュリー氏にとっては“最強の懐刀”ような存在でもあるわけです。

 もちろん、東山さんとともに改革を進めていくのでしょうし、所属タレントたちに不安を与えないように尽力しているのでしょうが、そんな井ノ原さんにも“裏の顔”があると、関係者の間では言われています」

 そんな中の10月4日、NHKが夜7時からの『ニュース7』で、2日に行なわれた会見で質問をあてない“NG記者リスト”を会見を仕切ったPR会社のスタッフが持参していたことをスクープ報道した。

 ジャニーズ事務所は関与を否定し、

《PR会社が作成したと言われる顔写真が入った書類を、私たちは誰も見ておりません。会見前々日の会議で、本件について打ち合わせが行われた際、媒体リストを持ってこられて、そこにNGと書いてあったので井ノ原(快彦)が、「これどういう意味ですか?絶対当てないとダメですよ」と言いました。

 するとPR会社がでは前半ではなく後半で当てるようにします。と答えました。そのやりとりをその場にいた役員全員が聞いております。今回流出した資料は、弊社の関係者は誰も関与しておりません。見てもおりません》

 とコメントを出しているが、

「新生ジャニーズが進めるというコンプライアンスの徹底とは真逆を行く、あまりにも非常識な“NGリスト”の存在を、井ノ原さん含めて事前に把握していたわけです。ジャニーズサイドがリスト制作に関与はしてないとしても、存在を知った時点で“そんなリストはすぐに破棄し平等な会見運営をしてください”と、PR会社に徹底的に指示し、それを厳守させるべきですよね。

《井ノ原氏はこれらの事実を知りながら、当日の記者会見で「ルールを守りましょう」と発言。相当闇が深い》《井ノ原快彦の茶番劇。会見は全部演技だった》など、NGリストの件では井ノ原さんにも非常に厳しい声がX(ツイッター)でも寄せられていますが、それは仕方ないことでしょうね」(前同)

 もはや絶体絶命のジャニーズ事務所。新会社の副社長になる予定の井ノ原の今後も、全く見えなくなったのかもしれない――。